遥か遠くから、【星のカービィ】【更新停止】

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急いでAの体を抱き上げる。
冷たくなっている体に、私の背筋も冷たくなった。


『...』

破片は光を失っていて、どういう訳かAのポニーテールも綺麗になくなっている

「な、なにが起きたぞい！」

こんな事になってもなお喚き続けるデデデに、腹が立ってきた。

「あんたね...！」
「フーム、今は落ち着け。
...今はAを助けるのが先だろう。」

喉元に飛びかかりそうな私を、メタナイト卿が制した。
苛立つ気持ちは収まらないが、確かに卿の言うことは正しい。

「〜っ
Aを、運びましょう...」

Aを私の部屋へ運び、ベッドに寝かせた。

「脈は…元々無かっただろうか。
とにかく衰弱している。ソード、ブレイド。
点滴を貰ってきてくれ。」

「「はい」」

「前にエネルギーの補給は必要無いみたいな事を言ってたけど、どうなのかしら。」

メタナイト卿の方を見ると、何か考え込んでいる様だった。

「この髪飾り…私はこれが原因ではないかと思っている。」

「髪飾りが？」
私は首を傾げた。

「うむ。今は残り滓程しか無い様だが、前はエネルギーに満ちていた。
エネルギー源の髪飾りが壊れたからAも倒れたのではないか。」

「カービィと同じ仕組みじゃない。
…じゃあ、それが壊れたって事は…」

脳裏に死、という単語が過ぎった。

「今は、待つしか無いだろう。」


その後、Aは一週間ほど目を覚まさなかった。

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