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雑音で意識が中途半端に覚醒する。何かが走り回っているような足音と、水のような音だ。
その正体を確かめたいと思ったが、まぶたが重くて目が開けらず、頭の芯にはぼんやりと靄がかかっている。その状態でも何とか状況を把握しようと感覚を澄まして、寝台のようなものの上に寝かされている事だけは分かった。
ワタシは、その前何をしていたっけ。
全身を拘束される苦しみ、暗い監獄、恐ろしい実験。僅かな記憶を遡って思い出したのは頭を支配する痛み、痛み、痛み。
それより前の事は思い出す事ができず、頭が真っ二つに裂けてしまいそうだ。
助けて…
──…
誰かに縋るように手を握りしめて耐えていると、ひんやりとしたものが額に当てられた。
心地よい冷たさが、頭に根を下ろしていた苦痛を取り払っていく。それもあってか、ぼやけていた頭の芯は少しずつ形を取り戻していた。
呼吸が落ち着いて、ワタシはゆっくりと目を開いた。
「起きたのね、大丈夫？倒れてるところをたまたまメタナイト卿が見つけてくれたのよ」
大きな瞳を輝かせ、長い髪を後ろで一つにまとめた女の子が微笑んでいる。その他にはピンク色の、ずんぐりした、丸いよく分からない生き物がキャンディ片手に飛び跳ねていた。
辺りを見渡して、自分の知る形の物が全く無いことに気が付く。
『ココは…』
｢ここはプププランドよ。私はフーム、それからこっちはカービィ。あなたはどこから来たの？｣
カービィ、という単語に何やら頭の奥が疼く感覚がしたが、それ以上は靄が掛かってしまい思い出すことが出来なかった。
｢ぽぉよ？｣
『ワタシ…ワタシは…』
返答に困ったワタシは近くにあった鏡を手に取り、自分であろう姿を見つめる。
ボロボロになったローブと青い瞳、それから頭の上でその存在を主張するティアラの様な飾り。とても大事なものだった気もするが、それが何故なのかも思い出せなかった。
手がかりを失って、ワタシは諦めたように呟いた。
『…分からない。思い出せないんだ』
｢ひどい怪我をしてたみたいだし、無理もないわね…大丈夫よ！とりあえず、ヤブイに…｣
ヤブイ、という穏やかでは無い単語に興味を引っ張られかけた瞬間、ドアの開く音が全てを遮った
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東方&カービィラブ - いえいえ、こちらこそこんなに素敵な作品を作っていただき感謝しています！続編...！？大変だとは思いますが、少し楽しみです。夢主ちゃん可愛いですね！画力があって羨ましい...！引き続き応援させていただきます。 (2018年6月30日 22時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
ステラテス(プロフ) - 東方&カービィラブさん» 初めの頃から見て下さりありがとうございます。この流れだと続編まで行きそうですかね…？夢主のイラスト、投稿しておきますね。 (2018年6月23日 22時) (レス) id: 6d5110580c (このIDを非表示/違反報告)
ステラテス(プロフ) - コハクさん» とても嬉しいお言葉、ありがとうございます。優しいお方なのですね。その声掛けが1番嬉しかったです。 (2018年6月23日 22時) (レス) id: 6d5110580c (このIDを非表示/違反報告)
東方&カービィラブ - うわぁ...続きが気になります〜！これからも応援してますね。 (2018年6月23日 20時) (レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
コハク - 続いてくれて、嬉しいです。無理しちゃダメですよ。応援してます。 (2018年6月16日 1時) (レス) id: 8996be223c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ステラテス | 作成日時：2018年1月7日 4時
