君の隣は【サーヴァンプ】 (ページ36)

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第１３３話ページ36

私は、ある秘密を知ってしまった。

それは、わたしが望まずして知ってしまったこと。

その直後に、私に真実を告げた兄、御国が行方知れずになった

それから少しして、私、御園と大喧嘩したの。

御園はその後熱出して寝込んじゃったから、

たぶん、あんまり覚えてないと思う。

私ね、その時に、御国に教えられた秘密をね、御園にばらしたんだ。

そしたら、アイツらの父親にね、家から追い出された。

いくら叫んでも、いくら謝っても、家に入れてくれることはなかった。

アイツらの親も、わたしが秘密を知っているということを知って、

気が動転してたんだと思う。

きっと、私がその秘密を知った時点で、いつかこうなってたんだと思う。

いや、もう少し後で、もう少し私が成長してたら、

違ってたかもしれない。

私は、あの家に捨てられた。

そんな時に、コスモスに出会った。

コスモスは、私を拾って、私を主人にした。

サブクラスのみんなは、私を本当の妹みたいにかわいがってくれて、面倒見てくれた。

みんな、私と有栖院家の人間が出会わないようにしながら、

公園とかで遊ばせてくれた。

真昼には、そんな時に出会った。

学校にだって行かせてくれた。

家にいるときは、たくさんのことを教えてくれた。

私にとっての本当の家族になった。

私は、二度と、有栖院家に戻るつもりはない。