君の隣は【サーヴァンプ】 (ページ19)

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第１１７話ページ19

ドアが開いて、ブレーメンの音楽隊よろしく、紅と蒼が上下に顔を出した。

そして一言。

「「あ、起きてた。」」

「よう、起きてるぞ～。」

軽く手をあげながら答えた藍。

仲良いね。

「やっぱりあれだね、手で眠らせた方がいいよ。」

「それは、俺を殴るってことで認識していいか？」

物騒な会話だなぁおい！

「で、どうしたの？

藍の様子見に来たの？」

そう聞くと、紅が答えた。

「いえ、朝ご飯が出来たので、コスモスさんたちを呼んで来いって、夏紀が言ったから。

藍の様子見は、ついで。」

「おい、かわいい妹が心配じゃねーのかよ。」

藍が言った。

「どこにいんだよ、『かわいい』妹が。」

蒼が、すっとぼけたような顔をして答えた。

「ここ。」

「あ、Aさんは、かわいい妹だよね。」

紅は、自分を指さす藍を無視して言った。

もう、やめたげて。