My Love＞Your Love8 ページ8
「ごめんね。秀一さん。」
りおは赤井の首に腕を回すと、そのまま自分の胸元に引き寄せる。
赤井は素直に抱きしめられた。
トクトクトクとりおの鼓動が聞こえる。
「無事で…良かった…。」
赤井は小さく呟いた。
同じ警察関係とはいえ、組織が違うのだから事前に伝えられることと伝えられない事がある。それは赤井も十分承知していた。
『事前に知らせろ』など、自分のわがままだということも分かっている。
それでも、そう伝えなければいられないほど、りおの事が心配なのだ。
『一緒にいる時間が少ないせいか…』
自分でも原因は分かっていた。
だが、ラスティーと沖矢昴の接点を組織に知られたくないという、りおの気持ちも分かる。
だから彼女の気持ちを最優先して、離れて暮らすことを承諾したのだが…。
『俺が…先に音を上げそうだよ…。きっと俺の方が、お前を好きだという自信があるぞ。』
妙な自信を付けつつある自分に、赤井はため息が出た。
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どっちがどれくらい好きか…なんてホントは測れませんけどね。実際は不等号じゃなく、
＝(イコール)だと私は思ってます。
赤井さんがりおを好きなのと同じくらい、
りおも赤井さんが大好きです。
＝おまけ＝
「ねえねえ園子！ 先日のさくらさん、警察の捜査協力だったんだって。容疑者がさくらさんの大学の学生だったらしくて…。
新一から『さくらさんに変な疑いかけんじゃねえよ』ってお怒り電話かかってきたよ。」
「ええっ！ そうだったんだ。また悪い事しちゃったみたいね…私達。」
「ホント！ 昴さんにも謝らなきゃ…。」
「でもさあ、なんか…さくらさんも蘭やガキンチョ並みに事件に遭遇するよね。」
「まあ、米花町に住んでる人間の宿命？かも。」
「蘭…それ言っちゃう？」
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作者名：aki | 作成日時：2020年1月22日 13時
