番外編：ペリドットとアンバー短編集3【名探偵コナン】【赤井秀一】【安室透】 (ページ6)

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My Love＞Your Love６ページ6

　「今回の事件、アジア系のマフィアが関わっているらしいの。男は東都大の薬学専攻で、危険ドラッグを自分で作っていた。
ネットを使って、このマフィアに自分が作った薬を売っていたのよ。」
「では、殺された女性をホテルから運び出したのは…」
「そう。マフィアの構成員。」

　りおの話を聞いて、昴は立ち上がった。
そのままりおに近づきソファーに押し倒す。

　「ッ！す、昴さん？」
「で？そんなイカれた大学生と、ベッドで何をしていたんです？」
昴と風見が部屋に入った時、男は下着一枚。
りおも服が乱れ、体にはいくつかアザがあった。詳しく聞かなければ気持ちが収まらない。

　「男の性癖が…ＳＭだったのよッ！
しかもＳの方！」
「？！」
ＳＭと聞いて血の気が引く。
しかもサディストだと？！

　「部屋に入った途端、豹変して突然殴ってくるし…。
でも彼の口から詳細を聞き出さなくてはならなかったから、すぐに倒しちゃうわけにもいかなくて…。」
昴の顔を見上げながら、りおは困ったように説明する。

　「服は無理やり脱がされるし、抵抗すれば殴られるし。
そのうち薬を出してきたから、怯えたフリして最近のニュースの事を引き合いに出したの。
そうしたら嬉しそうに自分の犯行をしゃべってくれたわ。
全部録音をしていたから、
『この薬を飲めば、叩かれたり殴られたりしても気持ちよくなれるよ。』
なんて言いながら近づいてきたところを、膝蹴り一発腹部にお見舞してやった。」

　「膝蹴り…ですか…。」
りおの膝蹴りはかなり痛い。
自分も一度食らったことがあるが、鍛えていないヤツが食らったら完全に意識が飛ぶ。

　「男の意識が飛んだところで、ホテルの電話から通報したの。風見さんとは打ち合わせがしてあったから、一課ではなく彼が飛んできたというわけ。
あと、昴さんが来ているだろうことは分かっていたから、『ホテルの出入り口を固めているので、逃走の危険はない』と伝えておいたわ。」
なるほど。それで『関係者』と思われていたのか。昴は合点がいった。