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運命の歯車2 ページ15

「まさか銃も左で撃てるとは。驚きましたよ」
昴は倉庫での銃撃を思い出す。
「左右どちらも命中率が変わらないです。もっとも、あなたほど射撃は上手くありませんが…」
昴はカップを置いてりおを左手を見た。
「いや、いい腕していますよ。あの人数に銃口を向けられて、一発も反撃をくらわないうちに4丁の銃を弾いた。
しかも使った弾数は3発…大した腕前です」

 「昴さんも、よく藤枝との会話だけで私が左で撃てると分かりましたね。
倉庫で昴さんが仕込んでおいてくれた銃…左手で取りやすくなっていました」
「右手に手錠をかけるだなんて言い出すので…。
今までのことを考えると、左で撃つつもりなのではと思いました。
まさかここまでとは思いませんでしたけどね」
そう言いながら、昴はりおの手に触れる。

「あなたとの共通点が増えて、ちょっと嬉しいです」
そのまま手の甲にちゅっとキスをした。
「今夜は覚悟しててくださいね」
そう耳元でささやくと、スッとキッチンの方へ行ってしまった。
「へ? それってどういう…」
そこまで言いかけて、ようやく意味を察した。
りおの顔がボッと顔を赤くなる。
「もう!! 昴さんたら! そんなこと言われたら意識しちゃうでしょ!」
ソファーにあったクッションをぎゅっと抱きしめながら、照れた顔を隠した。



ブーッブーッブーッ

りおのスマホがメールの着信を知らせた。

ベルモットからだった。
藤枝と組んでオドゥムの幹部をだまし、FBIにその身柄を拘束させるという今回の作戦。
彼女には事前に知らせていた。
だが、そのウジン達が自爆した事までは伝えていない。
メールを開くと案の定、おそらくバーボンから聞いたのだろう。
ウジンが自爆したため、ラスティーを心配するメールだった。
彼女はさくらの声が出るようになったことも、まだ知らない。

(電話してみようかな)

そう思い立ちスマホを手に取った。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:aki | 作成日時:2020年1月3日 13時

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