Love is blind１ ページ21
時系列：サカモトビルの後
りおが工藤邸を出る直前くらい？
一緒に暮らしている時期
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「昴さん、私ちょっと出てきます。
２時間くらいで戻ります。」
最近りおはそう言って家を空けることが多く
なった。
出かけると、大体１時間半から２時間くらいで
戻ってくる。何をしているのか尋ねたが、
はっきりとは言わない。ただ仕事の一環だと繰り
返すばかりだった。
所属する警察組織が違うのだから、多少の秘密は
仕方ないとは思うが、こう頻繁に出かけられると
あらぬ疑いも持ってしまう。
『また何か危険なことをしようとしているのか？
それとももっと別の…密会…とか？』
その疑念が強くなったのは、りおの服に短い
金髪が付いている事に気付いた時だった。
『安室君の髪か？ だがバーボンはここ数日
ベルモットと都内を出ているはず…。』
では一体誰と会っているんだ？
疑念は深まるばかりだった。
今日もりおは出かけて行った。
昴は今日こそ、りおの行き先を突き止める
つもりでいた。そのための仕込みも万全だ。
普通に尾行したり発信機をつけたりしても、
りおにはすぐにバレてしまう。
そのため家の各方面に小型のカメラを設置した。
ここ数回の外出である程度の方角が分かって
いたので、だんだんと範囲を狭め、今日には
ほぼ目的地が確定する。
PCを立ち上げカメラの画面を映し出すと、
カメラは次々とりおの歩く姿を捉えていった。
第４カメラがとあるアパートに入っていく
りおを映し出した。
ポケットからカギを取り出し、部屋へと入って
いったところまで確認できた。
「ま、まさか本当に…密会をしていたなんて…。
しかも合鍵まで持っているとは…。」
昴はショックを隠し切れない。
事の真意を問いただすためには、現場を押さえ、
言い逃れが出来ないようにするしかない。
「くそっ！」
膝の上に置かれた昴の手は、強く握りしめ
られていた。
りおが居るアパートへ向かう足取りは重かった。
何か危険なことをしているのではという、
不安と心配からりおの追跡をしていたのに。
まさか浮気の発見になるなんて。
つい最近だって自分を愛していると言ってくれたのに。
あれは嘘だったのか？
考えれば考えるほど、重いため息しか出なかった。
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aki(プロフ) - コメントありがとうございます！とっても励みになります！嬉しいです♪妄想の続く限り書いていきますので、この後もお楽しみ下さいませ。 (2019年11月30日 15時) (
レス) id: 19a1a08cff (このIDを非表示/違反報告)
かずさ(プロフ) - 本編も番外編もとても面白く、大好きです。毎日更新が楽しみにしています！これからも応援しています！頑張ってください！！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: 189adfe0dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2019年10月21日 13時
