ペリドットとアンバーvol.３【名探偵コナン】【赤井秀一】【安室透】 (ページ7)

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あなたの存在を１ページ7

　家に着く頃には自分の足でしっかり歩ける程回復していたが、りおの表情は曇ったままだ。
博士にお礼を言って、リビングに入る。
だがりおはリビングには入らず、客室へと行ってしまった。
(まだ具合でも悪いのだろうか？)
昴も客室へと向かう。
ノックをしてドアを開けるとベッドに座っていた。

　「どうしました？」
声をかけたが返事はない。
「隣に座っても？」
昴の問いかけに、りおはコクリと頷いた。
そっとりおの隣に座る。
下を向いていたりおはゆっくり顔を上げ、昴の顔を見た。
いきなりスッと立ち上がると向き直り、ベッドに座った昴の前に立つ。
今度は昴がりおを見上げる形になる。

　「どうし…」
そこまで言いかけた所で、りおの両手は昴の頬を優しく包み、そっとキスをした。
触れるだけのキス…と思ったが、ペロッと唇を舐めるとするりと舌を入れてきた。
とっさのことで油断していた昴は、りおのキスに思わずゾクリとする。

　「…っん！」
声が出てしまった。
それに気を良くしたのか、りおはドンドン大胆に昴の口内の感じるところを探る。
舌を絡め、歯列をなぞり、唇や舌先を甘噛みする。
呼吸が上手くできずにそのまま後ろに倒れ込むとますます逃げ場を失い、追い込まれる。
「んッ…はぁ…ぅく…」
息は苦しいのに、体には熱が溜まる。

　見無いフリをして、気付かぬフリをして、ずっと押し殺してきた感情が爆発しそうになる。
(俺たちは危険に身を置く者同士…恋愛などでお互いを縛るわけにはいかないのに…)
昴の思考はりおからの刺激でドロドロに溶けていく。
りおの肩を掴む手に力が入るが、押し返すことは出来なかった。

　口の端をちゅくっと吸われて、ようやく酸素が肺に入る。
はぁはぁとお互い呼吸が荒い。

　「…りお…どうしたんだ、いったい…」
その質問には答えず、今度は昴の首筋へと顔を埋める。
首に巻いていたスカーフを取り、シャツのボタンを外しだした。

　「お、おい！こ、これ以上は！」
昴は慌てて制止するが聞き入れてもらえない。
既に仰向けになった昴の腹の上に馬乗り状態だ。
昴の首筋にキスをし、ペロリと舐める。
ぴくっと体が反応した。
好きな女性にここまでされて感じない方がどうかしてる。

　「りお…頼む。これ以上は俺も歯止めがきかなくなる！」
昴のシャツはほぼ全てのボタンが外されて、肌が晒されている。
そこにりおは自分の左耳を寄せた。