新たな情報3 ページ46
「それはそうと、園城寺さんのサプライズ誕生パーティーはどうだったの?」
クルーズ船の事件当日、コナン達は手作りのプレゼントを持って、衛にサプライズを仕掛けたはずだ。
「ああ、そうそう! サプライズは大成功でとても喜んでくれたよ。
元太の輪つなぎも、このまま部屋に飾るんだって園城寺さん大喜びだったし、光彦のお話ノートと歩美ちゃんのクマのぬいぐるみも、自分の部屋に飾るんだって。
灰原のアップルパイは食べる前にスマホで山ほど写真撮ってたし、ボクのストラップも執事長の方と一緒にプレゼントして、喜んでもらったよ」
「わぁ! 良かったね〜。きっと思い出に残る誕生日パーティーになったね」
子どもたちがそれぞれ工夫を凝らし、一生懸命作った誕生日プレゼント。
衛が喜んでくれたと聞いてさくらも微笑む。
「そう言えばその時にね、園城寺さんに『謎解きの時に一緒に来ていた女性の方は?』って訊かれたんだ」
「え? 私?」
衛が自分を気にしていたと聞いて、さくらは驚く。
「うん。『どうして?』って訊ねたら、『若い時に、彼女と似た人と会ったことがあるから』って言うんだ」
さくらと昴が顔を見合わせる。
「園城寺さんが若い時に、私と似た人って……もしかして私の母のこと?」
「さくらの母親と園城寺さんは、顔見知りってことですか?」
突然降って湧いたような話に、二人は顔を見合わせた。
「う〜ん、詳しくは教えてくれなかったんだ。『命の恩人との大切な約束だから』って」
「母が園城寺さんの『命の恩人』ってこと? それっていったい……」
さくらは不安そうに昴を見つめる。昴もまた険しい顔をして考え込んだ。
「仮に二人が顔見知りとして、『恩人との大切な約束』がある以上、園城寺さんがこちらの質問に答えてくれる可能性は低い。ならば冴島さんに訊いた方が確実かもしれません」
そう言いながらも、昴の胸に不安がよぎる。
両親の謎に迫る、新情報が得られるかもしれない。が、さくらにとって辛い情報になりなしないか——
昴はさくらたちに分からぬよう、小さく息を吐いた。
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aki(プロフ) - はちみつさん» はちみつさん、お久しぶりです♪そしてありがとうございます!思惑通りハラハラして頂いて嬉しいです(笑)ひとまず、完結を目指してラストスパートです〜。今後ともよろしくお願いします♪ (2022年6月5日 17時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - こんにちは!8章もお疲れ様でした!主人公ちゃんがいない間、わたしもハラハラしながら更新待ってましたっ。これからも楽しみにしてます!ひとまず章の完結お疲れ様です!! (2022年6月5日 16時) (レス) @page50 id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - あんなさん» あんなさん!お久しぶりです♪楽しんで頂けて嬉しいです〜。赤井さんがどれだけ夢主を愛しているか…って事を書きたくて、このような展開になってしまいましたw泣かせてごめんね、赤井さんって感じですwwwこの後も楽しんで下さいね〜! (2022年5月21日 13時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - お久しぶりです!毎日、このお話を読むのを楽しみに帰宅しています!夢主、無事で良かった…!赤井さんが泣くところはいつも胸が締め付けられるように痛いです。こちらまでが涙を誘われてしまいました。これからも応援しています! (2022年5月21日 12時) (レス) id: 8be13c14ce (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - ttakedasaki0906さん» そう言って頂けると決心が揺らぐww とりあえず、とても長いお話になってしまったので一旦完結します。きっとまた書きたくなると思うので、その時はまた! 短編のストーリーラインもちょっとずつ書いているので、そちらもお楽しみに! 応援ありがとうございます♪ (2022年5月19日 15時) (レス) id: 9e9b5250f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2022年4月18日 12時