襲撃〜後編〜2 ページ50
ピピーッ!!
「き、君! だめだよ、勝手に…」
「さくらさんっ!!」
近くに居た警察官が笛を鳴らし、コナンを制止しようとしたため、コナンは大声でさくらの名を呼んだ。
「えっ! 君はこの女性の知り合いかい?」
「うんッ! 近所に住んでるお姉さんだよ。ボク、いつもお世話になってるんだ!」
警察官は膝をつき、コナンと目線を合わせた。
「そうか、良かった…。実は彼女の身元が分かるものが無くて……。
あそこに、とりあえず事件に関係なさそうな荷物だけ回収したんだけど、誰が誰のか分からないんだ。
この女性の持ち物が分かるかい?」
「うん。ボク見てくる」
コナンは急いで客の荷物が並べられたブルーシートを見た。
「これだ。いつもこのバッグ持ってるよ」
中には公安支給のスマホと財布などが入っていた。
「そうか、お手柄だよぼうや。
じゃあ一緒に救急車に乗って病院に行ってもらえるかな?
あ、そこのお嬢さん。ぼうやの連れの方ですね。この女性のご家族と連絡取れますか?」
警察官は顔を上げ蘭に話しかけた。
「え、ええ…。ご家族の連絡先は分かりませんが、さくらさんがお付き合いされている方になら…」
蘭は真っ青な顔で震えながら応える。
「じゃあ、あなたも一緒に乗ってもらって、到着した病院をその彼氏さんにお知らせしてもらっても良いですか?」
「わ…分かりました…」
救急隊員にも促され、さくらが運び込まれた救急車に蘭とコナンが乗り込んだ。
ストレッチャーに乗せられたさくらの顔は青白く、意識は無いようだった。
口元には酸素マスク、血の付いたガーゼが右側頭部に当てられている。
「じゃあ閉めますよ」
外に居た隊員が車のハッチを閉める。
3人を乗せた救急車は、サイレンを鳴らして現場を離れた。
★☆★☆★☆
第7章「襲撃〜後編〜」の途中ですが、vol.20もお話がいっぱいになりました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
vol.21も引き続きよろしくお願いいたします♪
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aki(プロフ) - iwaさん» iwaさん、メッセージありがとうございます♪大好きって言ってくださる方がいるだけで、すっごく嬉しいです。前は一喜一憂してましたけど、今はただ、好きな小説を書いて、喜んでくださる方がいて、それだけで幸せです。ご期待に添えるよう、これからも精進します! (2022年4月22日 19時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
iwa(プロフ) - 初めまして。星が少ないようですが私は大好きです。色など気にせずに!楽しませていただいてます! (2022年4月22日 16時) (レス) @page50 id: 6d6a6077d0 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - はちみつさん» あけましておめでとうございます♪︎はちみつさん、お久しぶりです〜!コメント嬉しいです〜〜!今年もただのラブではない、唯一無二の二人を書いていきますよ〜。よろしくお願いします♪︎ (2022年1月1日 14時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - こんにちは!そして、あけましておめでとうございます!毎日楽しく読ませていただいています!夢主ちゃんと赤井さんの信頼関係がたまりません…!今年もよろしくお願いします! (2022年1月1日 13時) (レス) @page43 id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - あんなさん» あんなさん、ありがとうございます♪最近は閲覧数も減っているのでコメント頂けると本当に嬉しいです〜!長いお話で読むの大変ですよね。でもちゃんと最後まで形にしますので、もうしばらくお付き合いくださいね。良い年をお迎えください。 (2021年12月31日 19時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2021年11月20日 12時