番外編：ペリドットとアンバー短編集6【名探偵コナン】【赤井秀一】【安室透】

Lunch Box８ ページ45

「私の方こそ嘘をついてスミマセン。
やはりりおの言う通り、一人だけ別のものを食べるのは良くないですね」
昨日りおに言われたことを思い出し、もう弁当は作らなくていい、とりおに伝えた。
「う、うん……分かったわ」
りおの返答に昴は少し寂しそうに微笑むと、再び鍋をかき混ぜた。



　一週間後——。
FBIの会議に出かける昴は、またしてもご機嫌だった。
肩にはユニオンジャックのトートバッグ。
手には大きな風呂敷包みを持っている。
「日本の『BENTO』はバリエーションが多いんだな」
昴はフッと口角を持ち上げて、足取り軽くジェームズのホテルへと急いだ。


　同じ頃——。
「ふ〜。朝から作るの大変だったけど、みんなが喜んでくれるなら…まぁいっか♪」
大学についたりおは、自分のロッカーに荷物を入れると「んーッ！」と伸びをした。

今朝昴が持って出た風呂敷の中身は『重箱』。
FBI捜査官全員が食べれるくらいには、おかずとおにぎりがぎっしり入っている。
外は晴天。
皆で公園に行けばピクニックも出来るだろう。
(変装してるんだし。たまにはこんな日も良いよね)
今日は昴もジョディたちも、楽しいランチタイムになるはずだ。


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　平和なFBI(笑)
本編がだいぶ血なまぐさいので(^-^;
ホテルに出向いているので姿は昴さん、でも仲間相手なのでチョーカー電源OFFの赤井さん口調でお送りしました(笑)

　りおちゃん、大学へはお弁当持ちの設定だったので(身の安全のため、でもあります)それ、赤井さんも食べてみたいって思うかな〜、というところから妄想を広げました。
調べてみたら、日本の『食』って海外から見てかなり特殊なようで…。
いろいろ勉強になりました(笑)
　
　ちなみに赤井さんがコッソリお弁当を食べようと思っていた公園は、4章で昴さんとジェームズが話をしている間、りおがコナンくんと待っていた公園です。

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