カフェオレ（忘れられない味）２ ページ32
翌日——
今日は土曜日。
昨日の不調がウソのように消え、りおは午前中から精力的に家事をこなす。
昴の協力もあって掃除も洗濯も予定より早く終えた。
「良い天気ですし、買い物がてら外でランチでもしませんか？」
昴の提案で二人は昼前に工藤邸を出た。
「和食もたまには良いなぁ…。
あ、でもこっちのイタリアン…期間限定のパスタも美味しそう…」
「こちらの回鍋肉も良いですね」
米花町の繁華街には飲食店がたくさん並んでいて、二人は店先のメニューを見ながら相談していた。
和食にイタリアンに中華——。
どれも美味しそうで目移りしてしまう。
なかなか決まらず、どうしようかな〜と考えていると、何やら聞き覚えのある音が聞こえてきた。
ファン、ファン、ファン、ファン……
「パトカーのサイレンのようだけど……。ん？ しかも音、近づいてきてるよね？」
「ええ……この辺りで事件でしょうか？」
二人は辺りを見回した。
「あそこですね」
昴が視線を向ける先には、すでに人だかりができていた。
二人が現場にたどり着いた時、そこには捜査一課の面々が到着していた。
鑑識官も複数名居て、黄色い規制線を張り巡らせている。
「皆さん、現場検証をしますから少し下がって下さい」
高木刑事が集まった野次馬達に声をかけていた。
「何かあったんですか？」
昴が高木に声をかけた。
「あ、沖矢さんじゃないですか。実はここのお店で殺人事件がありまして…。
偶然居合わせたコナンくんと蘭さんに、今事情聴取中です」
高木は店の方へ視線を送りながら、簡単に説明してくれた。
「え、またコナンくん目撃者なんですか？」
さくらが驚いて問いかける。
「え、ええ。どうも彼は『事件ホイホイ』なところがありまして…」
高木も呆れたように頭を掻いた。
二人は事件現場へと目を向ける。
店の内外に警察関係者がおり、中では鑑識が写真を撮っているのが見える。
視線を下に移せば入口近くの壁にはべったりと血が付いており、被害者の足が見えた。
「ッ！」
さくらの心臓がドクンと跳ねた。
血液に対する過剰反応はだいぶ軽減したとはいえ、死体を見るのはまだ抵抗がある。
胸がぎゅぅっと締め付けられ、息が苦しくなった。
「さくらッ！」
とっさに昴がさくらの肩を抱き、自分の方へ抱き寄せる。
さくらから現場が見えないように向きを変えた。
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aki(プロフ) - あんなさん» こちらこそありがとうございました！おばちゃんに怒られる昴さん…とかちょっと笑える姿も入れつつ、結局夢主ちゃん大好き昴（赤井）さんを意識しました。楽しんで頂けて良かったです〜！ (2021年10月6日 18時) (
レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - 今回のお話もとっても面白かったです！アレルギー反応というのは想像もしてみませんでした！昴さんも安定のかっこよさでした(*ﾉωﾉ)ありがとうございました！！ (2021年10月6日 16時) (レス) id: 8be13c14ce (このIDを非表示/違反報告)
あんな - 全然大丈夫です！友達と話していて盲腸の話があがったとき、もしかしたらかっこいい秀一さんがみれるかも？？と思っただけなので（笑） (2021年9月30日 16時) (レス) id: 8be13c14ce (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - あんなさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。（涙出る〜…）あ、そうだ。一つだけ…。体調不良…盲腸ではなくなってしまいました…。理由は最終話のあとがきで述べますが、そこだけご承知おきくださいませ<(_ _)> (2021年9月30日 9時) (レス) id: 9e9b5250f1 (このIDを非表示/違反報告)
あんな - akiさん» こんにちは！ありがとうございます！！akiさんのお話はどんなものでも大好きなので、心配なさらないでください！！楽しみにしています(≧▽≦) (2021年9月29日 15時) (レス) id: 8be13c14ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2021年4月17日 15時
