ペリドットとアンバーvol.2【名探偵コナン】【赤井秀一】【安室透】

ラスティーとヒロ３ ページ3

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　PCに残された写真を丁寧に見ていく。
すると１枚だけ、ヒロが女の子の隣で嬉しそうに話をしている写真があった。
何かの合同訓練のあとだったと思う。
写真の左下に小さく写っていた。
そっと拡大してみる。

　警察学校の制服を着た、今よりずっと幼く見えるさくらが、ヒロと楽しげに写っていた。
後輩の子の名前…ヒロはなんて言ってた？
目をつぶり記憶をたどる。
ハラダ、ハシモト、ちがう、それは同級生だ。
ハ、ヒ…ヒロタ、ちがうな…。ヒ…ヒロ…セ…そうだヒロセ、広瀬だ。
下の名前…なんて言っていたか…………え〜っと…たしか…りお！
広瀬…りお！

　名前をフルネームで思い出せたところで、公安のNOCリストにアクセスした。
黒の組織のリストには掲載がない。
そういえばさくらは黒の組織の前に、別の組織にいたとベルモットから聞いた。
以前の組織「ケンバリ」からたどっていく。
するとそこには広瀬りおの名前と写真。
そして現在潜入中の組織が黒の組織であり、コードネームはラスティーであると記載されていた。


　ヒロの好きだった子がさくらで。
さくらの初恋の相手がヒロだった。
そして彼女は自分と同じ組織に潜入しているNOCだった。なんてことだ。
どうして黙っていたのだろう。
遡って考えてみれば、ライとスコッチと３人で行う任務もあった。
そう、赤井の妹に駅で会った時の。
あの任務の詳細なデータと説明を持ってきたのはラスティーだった。
さくらはスコッチがヒロだと気付いたはずだ。
もちろんスコッチもラスティーがさくら、いや…りおだと気付いたはず。

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