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敵の本陣へ3 ページ49

 「奴ら…ただのボディーガードでは無いな…。相当訓練を積んでいる。
そんな奴らが束になってかかってくれば、俺でもすべては対応できん」
一人で同時に何人も相手をして、そのすべてを倒してきたものの…すでに何発か攻撃を食らっている。
体力の消耗は否めない。
出来るだけボディーガードと鉢合わせをしないよう身を隠しながら、建物内を捜索する。
コナンは赤井のスマホから転送されているGPSの信号をメガネで確認した。

 「この先を右に曲がった突き当りだ」
「よし、いくぞ!」
大きな彫刻の陰に隠れていた二人は一気に走り出した。



 廊下を右に曲がると他より豪華な扉が見える。
「あの部屋だ!」
コナンが叫んだ。
二人は扉の手前でいったん止まり、そっと壁に背を付ける。
赤井は扉を蹴破ると勢いよく部屋に転がり込み、銃を構えた。
鋭い目を向け部屋の中を見回す。
だがそこには誰もいない。


 「赤井さん、見て」
銃の撃鉄を戻し、赤井は部屋に入ってきたコナンの方へ振り向いた。
コナンの視線の先にはアンティーク調のベッド。枕元にはさくらの腕時計が置いてある。
コナンはベッドに近づくと、毛布の中に手を入れた。
「温かい…」
「まだそんなに遠くへは行っていないな」
「うん…」



バタバタバタッ!!

「侵入者はこっちだ!!」
「早く捕まえろ!!」


 「ッ! もう来たか…長居は無用だな」
追手の声と足音が聞こえて来たので、二人はすぐに部屋を出た。
「ここに来る僕たちと鉢合わせしなかったんだから、おそらく建物の奥へと逃げたんじゃないかな」
「そうだろうな。ボウヤ急ぐぞ」
「うん!」
ふたりは司祭たちを追い、部屋の脇に伸びた廊下へと急ぐ。
そのまま建物の奥へと駆けて行った。





**

 何人かの追手を倒し、二人は薄暗い廊下を進む。
「ホントに広い建物だね…」
「ああ。一体どこまで続いているのか分からんな」
人の気配に耳をそばだて、神経を研ぎ澄ます。
誰もいない廊下をひたすら真っすぐ進んだ。
教団施設というより、何かの要塞のようだ。
本気でここを拠点にクーデターを起こす気らしい。
廊下はまだ果てしなく続いていた。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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aki(プロフ) - レムさん» ありがとうございます!レムさんも色々な方のお話をたくさん読んで研究すれば、きっと書けますよ。 (2021年4月4日 17時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
レム - akiさん» とても作品上手です・・ (2021年4月4日 16時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - はちみつさん» はちみつさん!いつもありがとうございます♪続編はちょっとドキドキがあるかも…です(笑)私も気合い入れて書きました。お楽しみに〜! (2021年3月17日 16時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - レムさん» 劇場版をどう書くかは色々方法が有ると思います。私は純黒のその後ーという形で使いましたし、他の方のを拝読すると、劇場版の物語に上手くご自身のキャラを織り込んだ小説も有りました。是非上手な方の小説を読んで手法を真似てみるのも良いと思いますよ。 (2021年3月17日 16時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - いつもワクワクするお話ありがとうございます!!続編も変わらず応援しています!! (2021年3月17日 13時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aki | 作成日時:2021年1月27日 10時

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