逮捕〜別れ１ ページ17
警視庁からほど近いオフィスビルの屋上にカーディナルとラスティーの姿があった。
「君のおかげで助かったよ」
体調が落ち着いたカーディナルは笑顔を向けた。
「お役に立てて良かったわ。ところで……ジンは私があなたの迎えに行ったことを知っているの？」
「いいや。私の体調を知ってか知らずか…『ラスティーを使え』とは言っていたが、私が断ったんだ。その手前もあって彼には君の事を話してはいないよ」
「…そう…」
ラスティーはホッとしたように小さく呟いた。
「あとは…ジンに連絡をして彼の指示待ちだ」
そう言ってカーディナルは手すりに腕をかけるとポケットからスマホを出し、メールアプリを起動させる。
強い風がカーディナルのシャツの襟と、ラスティーの長い髪を揺らした。
「残念だが…あなたの思い通りにはならない」
「ッ！？」
カーディナルが声のした方へ振り返った。
そこには降谷と風見、そして公安刑事数名が立っていた。
「？！ これはいったい…」
「だから言ったでしょ？ 私に組織のトップシークレットを話して良いの？ って」
「ら、ラスティー？ まさか君…ＮＯＣ…なのか？！」
カーディナルは目を大きく見開き、その顔からは血の気が引いていた。
「ええ。私は警視庁公安部所属 広瀬りお」
「な、なに？ 《広瀬》…だと？！」
「そうよ。20年前、組織によって殺された広瀬一真とルナの娘よ」
驚きのあまりカーディナルはよろめき膝をついた。
コンクリートの地面に手をついて肩で息をしている。
「あの時の子…生きていたのか…。そしてまさか父親と同じ公安に！！」
カーチェイスの末に家族全員爆死したものとばかり…。
かぶりを振り、信じられないと何度も呟いた。
やがて状況を把握したのか、カーディナルはいつもの余裕の表情を浮かべ、顔を上げた。
「なるほど。あの時の少女が君だったというわけか。
まあいい。目的は果たしたんだ。遠隔操作でこのボタンを押せば…」
懐から起爆スイッチを取り出すと、不敵に笑った。
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aki(プロフ) - はちみつさん» ありがとうございます！2章ではあんなことこんなこと(///∇///)少なかったですが2.5章は……ｷｬｯ♪頑張りたいと思います！4.5章では写真もアップしたい！出来るか心配ですが…。赤井さんのカッコ良くてカワイイシーンをお楽しみに〜！ (2020年11月24日 15時) (
レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 少し遅くなりましたが四章完結おめでとうございます！別サイトの方も拝見させて頂いています。こちらでは描かれていなかった、あんなことやこんなこと///にキュンキュンしながら楽しませて頂いています。4.5章もあの写真の風景がどこに出てくるのか楽しみにしています (2020年11月24日 14時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - はちみつさん» わぁ嬉しいです！私もこの章を書き始めた時はそこまで詰めてなくて、書いてるうちに繋がって…私も『うわぁぁ』ってなってました(笑)4章もあと数話で完結ですが、その後もちょっとユルい中編〜本編へと続きます！個人サイトにも写真や日記有りますのでそちらもぜひ〜！ (2020年11月17日 15時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - こんにちは！色んなことが繋がっていって、1人でうわぁああ！ってなってます(笑)冴島さんの優しさにも昴さんの優しさにも胸がきゅーってなりますね(涙) (2020年11月17日 14時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2020年10月20日 11時
