興味1 ページ9
今回のバーボンとラスティーの活躍に上層部は大喜びだ。
ジンも今回は機嫌がいい。珍しく二人を労った。
しかしゴキゲンなジンとは裏腹に、ベルモットは心配顔だ。
「今回、バーボンと二人だったものの…。まさか臓器売買とは…。
発作が起きなければ良いのだけど…」
そう。夏の前———
この時期は毎年ラスティーの体調が良くない。
さくらが以前いた組織が壊滅し、さくらの仲間がたくさん死んだ。
それが丁度夏の少し前。
日本の梅雨の時期と重なる。
「仲間のために戦い、仲間のためなら死ねると言った。
そして全てを失ったあの子は…。
例え敵の死であってもあの子の心を傷つけるには十分。
人の死に敏感すぎるのよ…。この世界に向かない子…。
やはりあの動画は見せるべきでは無かった…」
そう呟きながら、ベルモットは雨が降り続く窓の外を見ていた。
今回、ラスティーと組み彼女の仕事を間近で見た安室は、彼女の仕事の速さ、正確さ、大胆さに感嘆するも、それとは真逆の違和感を持つ。
組織に溶け込みジンのお気に入りとまで言われている彼女が、臓器売買の取引を見たとき震えていた。
先日ポアロに来た時も、彼女の美しさに一人の男性客が声をかけていたが、嫌な顔一つせず丁寧に対応していた。
時折見せる組織のメンバーらしからぬ姿。
彼女は一体何者なんだと疑問に思う。
少しでも彼女を知りたいと思い、周辺を探るが情報操作されているのか何も出てこない。
こうなったらベルモットに聞いてみようと、彼女のスマホにかけてみた。
電話に出たベルモットは一瞬沈黙したが、
「あなたは知っていたほうが良いかもしれない。
いいわ教えてあげる。
今からいつものお店に来れるかしら?」
会う約束を取り付け電話を切った。
ベルモットお気に入りの店はすべてが個室になった、いわゆるセレブ御用達の店だ。
誰にも邪魔されず秘密の話ができる。
ベルモットはふたり分の飲み物を頼むと「さて、何から話そうかしら?」
テーブルに肘をついて指を組み、バーボンを見た。
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2019年7月17日 19時