運命の再会７ ページ18
その後、しばらく経って、暗殺の指令があった時に二、三度組んだことがあった。
死に対する嫌悪感をあらわにしていたが、体調不良…ということは俺にはわからなかったな。
が、その後ベルモットがジンに何か言ったんだろう。
殺しの任務には就かなくなったよ。
久々に会ったのがスコッチの死の時だった。
ここまで話し、昴は「ふう」とため息をついた。
ポケットからタバコを出し、マッチで火をつける。
スコッチの件から数日後。
たまたま街で彼女の姿を見つけた。
かなり憔悴しているようだったので声をかけたんだ。
声をかけたもののさくらは今にも倒れそうだった。
仕方なく近くのホテルに連れ込んだ。
「ホテル？！」
コナンが素っ頓狂な声をあげる。
「やましいことは何もない。ただ彼女を休ませ、少しだけ話を聞いてやろうと思っただけだ」
昴は顔色一つ変えずに話を続ける。
ホテルと聞いただけで赤くなってしまったコナンは、自分が恥ずかしくなってしまった。
そこで聞いたんだよ。
スコッチが警察学校時代の初恋の相手だったと。
話を聞くに、スコッチも彼女に気があったんだろう。
だが、お互い何も伝えず想いを秘めたまま卒業したそうだ。
何年も会わず、音信も不通で、次に会った時…組織の中でお互いコードネームで呼んでいた。
知り合いだとバレないように必要以上に近づかなかった。
お陰で誰も気付かなかったよ。
スコッチとずっと一緒にいた俺も安室くんも。
それからしばらくしてスコッチを失ったんだ。
彼女の心を壊すには十分すぎた。
ホテルでは
「眠れない」
「あの時のことがフラッシュバックする」
と言っていた。
俺に出来ることといったら、そばにいて抱きしめてやることくらい。
抱きしめて、頭を撫でて、背中をさすり、彼女が寝息を立てるまでそうしていたよ。
なかなか寝付けないようだったが…。
俺の胸に耳をあてて心臓の音を聞いていたらそのうち眠ってしまった。
『そばにいる人間が生きている』
それを彼女は知りたかったんだ。
コナンは俯いたまま黙って聞いていた。
そこまで話すと昴はタバコを灰皿にギュッと押し付ける。
灰皿から一筋、白い煙が立ち上った。
遅い時間になってしまったので、阿笠博士にコナンを送ってもらうように頼む。
昴はさくらの眠る部屋へ向かった。
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (
レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aki | 作成日時：2019年7月17日 19時
