悪夢のはじまり5 ページ33
尾行されないようにと言われ、一旦家に寄り着替えをした。
発信機や盗聴器は調べたが無かった。
言われた住所は住宅街だったので、カモフラージュも兼ねて手土産を買う。
途中まで車で迎えに来てもらった。
車の中で再び発信機や盗聴器のチェックを受ける。
何も仕掛けられていないことを確認して、目的の家まで乗せてもらった。
工藤という表札がついた大きな家に案内された。
明るい髪の沖矢という青年に出迎えられ、車を運転してくれた阿笠という方と中に入る。
リビングに通されると小さな少年と広瀬がいた。
広瀬と会うのは1年ぶりくらいだ。
以前よりやつれた印象だった。
リビングに入った風見はさくらの顔を見るなり、「広瀬…すまない」深々と頭を下げた。
さくらはゆっくり立ち上がり、風見の両腕をそっと掴む。
「風見さん謝らない約束でしょう。頭を上げてください」
そのやりとりを見ていたコナンが「広瀬…って?」と声をかける。
「あ、バレちゃったか」
さくらはいたずらっぽく笑った。
そこで星川さくらは偽名で、本名は広瀬りおだと教えてくれた。
さすがの昴も初めて聞く名前に「ほぉ〜」と言ったままだった。
風見は再び「すまない!」と慌てて謝っていた。
昴は全員にコーヒーを入れ、「それでは」と口火を切った。
「まず情報の受け渡しをどうやっていたのか簡単に説明してもらっても?」
風見は小さく頷き、詳細をそこにいる全員に分かるように説明した。
「広瀬が我々に渡したい情報がある有る時、私に直接連絡をするか、勤めている塾が営業する日の午前中、傘立てに赤い傘が置かれます」
風見がさくらの顔を見る。
さくらがうなずいた。
「運び屋のひとりが生徒の保護者のフリをして広瀬と接触します。
受け取ったUSBメモリなどはすぐ次の運び屋に渡され、二人は別々の道を行きます。
その後、ふたりは何度か接点を持ちますが、どちらがUSBを持っているか分からないように巧みに交換し合い、最後に私が回収します。
今の場合運び屋は二名ですが、三名で行うこともあります」
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2019年7月17日 19時