とある泡沫の世界の話

誰かが呼んでいる ページ30

〜地霊殿〜


キラー「ナイトメア!ちょ、ヤバいよ!

全員跡形も無く消えてる!」

そう大声で伝えるキラー先輩。


ナイトメア「くっそ……やられた、自身を囮にしてくるか……!」

溜息をつきながら先輩は言い放った。


クロス「フランさん、サクヤさん、マリサさん、サトリさん、コイシさん……。


６人もいて、連れ去られるくらいの強敵……。」


正直、想像もつかない。


あの影だけでもかなり強かったのに。


俺がそう考えていると、先輩があのポータルに指先だけ触れた。


ナイトメア「よし、まだ……繋がってるな。」


繋がってることを確認し、踵を返す。


ナイトメア「おい、霊夢とエラー連れて博霊神社に帰るぞ。


作戦を最初から練り直す。」


ニヤリと不敵に笑う先輩。


その後、「ひねり潰してやる…。」という呪詛のような物が聞こえたが、無視するものとする。



それよりも、俺は……。


あのポータルを見ると、そこに行かなければいけないという思いがあった。



『XXX、XXXX。』



何故なのかは分からないけど、誰かが、呼んでいるようなー……。



でもあの人がいた暗闇の場所は、一体どこだったんだろうか？



色々と気になることもあったが、マーダー先輩がどうなっているのか気になるため、


先輩のポータルを潜った。



〜博霊神社〜


先輩のポータルで帰ってきた俺達は、マーダー先輩の様子を見に行くことに。



クロス「マーダー先輩、大丈夫そうですか？」

先程から一生懸命看病していてくれたであろうホラー先輩に問うと、


ホラー「多分あんな大掛かりな技を撃ったから、軽い魔力切れだ。


とりあえず安静にしておけば治ると思う。」


礼を述べ、「代わりますよ」というと、


ホラー「止めとけ。

できる限りのことはやるから、早く体を休ませろ。」


そういうと、布団のありかを教えてくれた。


クロス「……大丈夫そうです。」

そう先輩に報告し、ふとんを貸して貰ったと言うと、


ナイトメア「キラー達を先に寝かせろ。

今回の戦力低下はかなりの大打撃だ。あいつらまで戦えなくなったら、それこそ終わる。」


と言われたので、キラー先輩達と、レイムさんにふとんを届けた。


先輩に布団を渡そうとすると、断られる。


ナイトメア「俺はいい。ちょっと今から考え事をする。」


と言われたので、


クロス「分かりました、無理はしないで下さい。」


と伝え、俺も寝ることにした。





予想以上に疲れていたのか、すぐに眠れた。

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