第二の人生 ページ4
こっちの世界に来てから、俺が初めて目を覚ましたあの日。
右も左も、なんなら何もかも分からずにいたあの日からはや五年ーーー。
「よし、洗濯完了」
すくすくと成長した俺は、気づけば今年で五歳になっていた。
ここまで読んで、いや展開早すぎじゃない？と思った人もいるだろう。
まさにその通りです俺も早すぎてビビってます。
いやもうマジでほんとに、ほんっとに何も起きなかったからね。
事件も起きなきゃ危険もない、ごくごく平和な一般家庭。
いや、いいんだけど。いいんだけどさそれで。
(俺の生まれ変わった意味とは)
って話ですよ。
仮にも二度目の人生な訳だしなんかこう勇者の血を引く......とかさ、そういうの無いの？
「次はこれ干して掃除して......」
ほら俺もうただの主婦じゃん。
こっちに来た事で発言が主婦みたいになってんじゃんいやいいんだけども(二回目)
とはいえ五年ともなれば色々知った事も多く、せっかくだしこの五年間ついて簡単に説明しようと思う。
まず初めに、この世界についてだ。
家族含め服装や生活からして、元の世界よりもかなり前の時代なんだろう。
略語や単語がほとんど通用せず、なんなら母に「お前まさか頭が.....！？」なんてマジの心配されて内心超傷ついた事は記憶に新しい。
対する俺もやけになり、
『そっちがおかしいんだってぇ.....！！』
なんて大号泣の中反論した事は最早黒歴史である。
幼いのもあって感情コントロール出来なかったんだもん。俺のせいじゃないもん(やけくそ)
だってカタカナとか現代の日用品とかが全部通用しないんだよこの世界？
うっかり「タピオカ」なんて言った日には成分から何まで一から説明を求められるからな。
知らねぇよ俺タピオカの事なんて。専門家じゃあるまいし。
とまぁ長くなったが、要するにここは随分と前の世界で、言葉に気を付けないと色々弊害が起こる訳だ。
(めんどくせぇ.....)
そう思った事は一度や二度じゃない。
そして次にこちらの世界の俺についてだが、どうやら俺の苗字は春秋と書いて「ひととせ」と読むらしい。超かっこよくて泣いた。
名前は前世と変わらずAのままだが、苗字のかっこよさに秒で気に入ったのはここだけの話だ。
『お前の名前は春秋Aだよ』
そう言われた時のスっと馴染んだ感覚は今でもよく覚えている。
とはいえ家族やご近所間の付き合いしかなく、苗字で呼ばれる事もほぼないけども。
とりあえず名前が同じだったのはよかったと思う。
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みかん - もう公開はしないのでしょうか…凄く見たい…また公開にするような機会があることを願ってます！非公開にした理由が深いのなら作者様はこのコメント無視して頑張ってください！！ (2022年1月9日 12時) (
レス) id: bc2584c695 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 素晴らしいの一言に尽きます...素敵な作品で楽しく読ませていただきました。最新頑張ってください。陰ながら応援してます...(´∀`) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 000b312b5b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ(# ﾟДﾟ) (2020年3月10日 17時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 続きまだ? (2020年2月29日 20時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 微笑ましいに尽きますね。いつもホワホワしながら読まさせていただいております。更新頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2020年2月18日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Syu | 作成日時：2020年1月16日 21時
