【鬼滅の刃】多分神様に試されてるのでこの際抗う事にした【男主】

とばっちり ページ27

〜前回までのあらすじ〜

迷子の子を助けたら父さんのせいだった事が判明したよ！

(ふざけんなよクソ親父め！！！)

湯のみを片手に、俺は内心で父親への不満をこれでもかと吐き散らす。

いやいやなんなんだよマジで。
そりゃ女の子無事でよかったよ？妹みたいでほっとけなかったし炭治郎にもこうして会えたし。

いやけどさ。
いざ助けたら？全部俺の父親のせいで？？
終わってみればただ父親の起こした問題に息子が巻き込まれてただけだったと？？？

なんっっじゃそりゃ！！！

｢A？どうかしたのか？｣

｢なんでもありません大丈夫です｣

最も俺のお父様はもう時期大丈夫じゃなくなりますがね。

大体俺気を使ってあそこから離れてあげたのにどういう事なの？俺の優しさ返してくんない？

まぁ後で倍返しにするからいいんですけどね！！

(絶対成敗してやる.....！)

思わず笑ってたら炭治郎にめちゃくちゃ怖がられました。

顔が酷いぞだって。怖いじゃなくて酷いって言うあたりお前のが余程酷いと思うけどね俺は！！

とまぁそんな後の悲劇は置いとくとして。
俺は気を取り直すと、目の前の夫婦に話しかける。

｢俺でよければ鍋とか直しますよ｣

悲しい事に得意なので。悲しい事に。

後半にかけて投げやり気味に工具箱を見せれば、途端に興味あり気な視線で俺を見てきた夫婦と炭治郎。

.....そんな顔されるとなんか申し訳ないんだけど。入ってんのコテくらいだし。

｢え、Aも直せるのか！？｣

｢あれ言ってなかったっけ。俺その人の息子｣

｢｢｢えぇ！？｣｣｣

そんな三人同時に驚かなくても。

てか何？鍋直す職業ってそんなレアなの？選ばれし勇者くらい凄いの？？確かになきゃ困るんだろうけどさ。

鬼が出る世界においてそこまでじゃなくない？？？
鍋でどうやって鬼と戦えってんだ。

｢あ、あんた鋳掛屋のせがれなのかい！？｣

｢せがれ....あぁはい、そうなりますね.....｣

｢何故そこで沈む！？｣

｢お構いなく......｣

ちょっと天職のくだり思い出して泣きそうなだけなんで。てかお父さんノリいいな。

｢凄いじゃないかA！そんな力を持ってたなんて！｣

｢うん分かったからこれ以上俺を傷つけるのはやめてくれる？｣

なんならもうわざとだよね？

むしろこの状況で俺がいつ鍋修理を誇りに思ってたよ。恐ろしいなこいつ。

｢？ 俺は褒めてるんだぞ？｣

｢あはは優しいなぁ炭治郎は｣

所でどなたかすいませんが俺をこいつから助けてくれませんか？

鍋直しと商売→←まさかの理由

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