ホークスの後輩 (ページ7)

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反省会ページ7

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「あ"ーーーっ、やっちまった"ぁぁぁぁ……」

　ヨリトミでホークスと食事を共にした後、用意していたホテルの部屋にチェックインしたAは布団にうずくまっていた。
　はたから見ると、悲壮感の具合が酷い。
　彼女がこうなっているのには理由があった。

「やっちまった、」

　それは、ホークスとの会話内容だった。

『自分はあなたが好きです』

『あなたのことがとても大切で、幸せになって欲しい。ただそれだけです』

「幸せになって欲しいって。なンだよ、
どこまで上から目線なンだよ。少し褒められたくらいで思い上がるな、A」

　自分のものより大きめの枕を抱え込むと、それに強く頭をうずめた。

「ホークス、困ったような顔してたな」

　俗にイケメンと部類される容姿。甘いルックス。そして、No.2ヒーローであるホークス。その方面に知識が疎いAでも、引く手数多であることに想像は安い。

　告白されることは慣れていると思ったから、こちらとしてはすんなり思いを伝えられたが、どうやら誤算が混じっていたようだ。

　まさか、困った顔をされるとは、、、

　まぁ、確かに、見ず知らずのファンに思いを伝えられるのと、付き合いのある職場の後輩に伝えられるのでは受け取る方の意味が違うか、

こちらは一方的に思いを伝えるだけ、という気であっても、相手は気まずいか、

　そう考えると、ヒーローとして忙しい日々を生きるホークスに申し訳ない事をしたと思ったり、せっかく時間を作ってくれたというのに嫌な思いをさせてしまったのではないか、いや、しているか、と

　Aの頭の中は、恥ずかしかったり、ホークスに対して申し訳なかったりとぐちゃぐちゃだった。

「あぁーーーー、テンション上がっていたといえど、なんであんなこと言ってしまったんだ、」

　ふと、Aの頭の中に暇つぶしに読んだ少女漫画の主人公がよぎった。
　読者としてみていた自分は、いつも喝をいれたくてもどかしかった。
　どうして、早く思いを伝えないのか！
　どうして、怖がるのか！

　今やっと、その主人公の気持がわかったような気がする。

　──好きだから、拒絶されるのが怖い。

「…………なにが、下心は無いだ」

　そう言っておきながら、自分は、ホークスに受け入れてほしかったんだ。

　自分にもホークスにも嘘をついた自分が情けなくて、弱くて、Aは少し泣いた。

　その時、スマホの通知音が鳴った。