ホークスの後輩 (ページ4)

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「Aの言葉には、ハッとさせられたよ
俺の目を覚ましてくれてありがとう、ヒーロー」

　ウイングヒーローホークス。
　重大で史上初のトップテン入りを果たした秀才。速すぎる男。その実情は公安子飼いのエージェント。
　きっとヒーローになってから、自分以上に醜いものを見てきたんだろう。Aはそう思う。

　それでも──彼は笑う。
　人に感謝をし、人を守ろうと前を向く。

　これが、彼女の憧れた"ヒーロー"だった。

「やっぱり──あんたは自分の憧れたヒーローだ」

　Aはまっすぐとそう言うと、ホークスは照れたように頭をかいた。

「じゃあ、自分からも一つ。話をさせてください」

　今度は私の番だ。
　と、息を吸い込むA

「なんだい？」

「まずは訂正をさせてください」

「訂正？なんの、」

　頭に「はてな」を浮かべるホークス。

「『告白まがい』という、あんたの発言ッス」

「告白が"相手に思いを伝えること"という意味であれば、あれは「まがい」じゃない」

　Aは一度目を閉じると、ゆっくりとまぶたを開いた。蒼碧の目がホークスの琥珀色の目を射抜く。
　Aの目には、ホークスしか映っていなかった。

　そのあまりの青さに、ホークスは生唾を飲みこむ。

「ホークス。
自分は、あなたが好きです」

「とても大切に思っています」