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どんなに頑張ってもやっぱり私ってどうしようもないんだなって思う。
なんでいつも肝心な時にやらかすんだろう。
慎「A...大丈夫？」
『たろちゃんほんとごめん...』
慎「いや良いってそんなの！
俺は暇してるわけだし！頼ってくれて嬉しい」
『...ありがとう、でも声のボリュームは下げて欲しい....』
慎「え、あ。ごめん！ってあ....」
なんでたろちゃんとこんなやりとりをしているかというと、話は今日の朝まで遡る。
大「Aよく寝れた？」
『全然だよもう一睡もできなかった....』
大「え、嘘でしょ？」
『寝ようって目閉じたのは良いんだけど、いろいろ気になっちゃってその度起きて確認してた....』
大「...バカなの？」
『バカにバカって言うなバカ....』
今日は私ときょもちゃんの本命大学の受験日。
無事共通テストを乗り越え、いよいよ本番ってころ。
お気づきかと思いますが、私体調すこぶる悪いです。
大「てかなんか顔赤くない？」
『そう..？ でもここ暑いね』
インフルエンザ対策にってマスクしてるからかなぁ、って思ったんだけど。
大「マスクしてるにしても汗かきすぎ。
...ってあつッ」
『へ？』
大「ちょ、A熱あるって！」
私の様子が変だからっておでこに手をやったきょもちゃんは驚いて思わず声を上げた。
『うそ..いやでも気のせいだって！知恵熱だよきっと..！』
大「でも、とりあえずさ教官に言った方がいいと思う、ほら....」
きょもちゃんの声に合わせて周りを見渡すと、他の受験生がすっごい嫌そうに私の方をチラチラ見ていた。
....そりゃそうだ。
受験真っ只中なのに、風邪なんかうつされたらたまったものじゃないもんね。
『...ちょっと行ってくる』
大「A..」
『大丈夫だって、別室でサクッと終わらせてくる！きょもちゃんも頑張ろ！』
大「..うん」
そう言ってきょもちゃんから離れこのクラスを担当している教官に声をかけた。
するとそのまま体調不良者用の別室に通され、受験時間を待つことになった。
....やばいかも、、
さっきまではきょもちゃんも居て周りにも受験生が居て気を張ってたから大丈夫だったけど
いざ別室に通されると緊張の糸がするりと解けたように頭痛に倦怠感、明らかに風邪の症状が押し寄せてきた。
どうしよう。このままじゃ..
そんな思いとは裏腹に開始時間は刻々と近づいてくる。
そして....
"ハジメ"
教官の無機質な声を合図に配られていた問題用紙と答案用紙を捲った。
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ミナ(プロフ) - びたーさん» コメントありがとうございます！一気読みしてくださっていたなんて嬉しい限りです＾＾卒業のシーンは思い入れの強いシーンなのでそう言っていただけて良かったです！新作もご用意してるのでもしよかったらご覧ください！ (2021年7月30日 13時) (
レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - ずっっっと気になってて今日やっと読めました！面白すぎて一気読みしちゃいました！ 卒業のシーン思わず泣きそうになりました(/_;) とても素敵な小説ありがとうございました！！！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 2487ef4d88 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！そう言っていただき嬉しい限りです＾＾これからも愛してくだされば幸いです！ (2021年5月15日 13時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - このお話ほんっとに大好きで何度も読み返してました（ ; ; ）素敵な作品をありがとうございました（ ; ; ）！ (2021年5月15日 8時) (レス) id: f807f5b3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2021年4月20日 13時
