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どうしたんだろう？と思っているとキョロキョロとクラスを見渡し何かを探している様子の先生。
そして私と視線をからませると困ったように笑って、こちらへと歩みを進めた。
『へ、せんせどうしたの』
今まで、先生がわざわざ私に声かけてくることなんてほとんどなかったからびっくり。
「んー、卯月ちょっと廊下でれる？」
それだけ言い残して廊下に出た先生。
え、なんだろう。
席替えして席が離れちゃった櫻子も心配そうに私を見つめる。
『せんせ、どうしたの？いきなり』
廊下に出た先生を追いかけ、声をかける。
すると、先生は思いがけない..
信じたくもないことをことを口に出した。
「あのね、卯月。テストのことなんだけど」
『テスト？あ、私今回自信あるんですよ！』
へへん、と笑って見せると先生はさっきよりもずっと困った顔を見せた。
「卯月お前ね、テスト裏あったの知ってる？」
『え...？裏？』
裏なんて、あったっけ？って記憶を手繰り寄せる。
確か古文はテスト時間がうんっと余ってしまって見直しにたっぷり時間をかけたんだっけ...
だから自信もあるって、思ってたんだけど。
え....？裏？
「だよなぁ....、」
『え、先生、私...』
「お前、表完璧だよ。全問正解。
...やるじゃん。って思ってこのまま裏も、ってめくったら白紙だったときさ。」
「俺どうしようかと思ったわ...」
でもどうすることもできないし、って続ける先生。
『え、じゃあ...』
「裏がね、配点高いの。だからまぁ...」
赤点、かな。って言われた私の頭は真っ白。
テストの裏は白紙だし笑、ってさすがに笑えない。
嘘......
私、今日まで頑張ったのに結果これ、？
「それでなんだけど、」
そう言って先生はまだ何かを伝えようとしたみたいだったけどそのタイミングでチャイムが鳴った。
「あ、時間切れか...授業始めるわ」
そしてそう言い残すと先に教室に入っちゃった。
先生の背中を目では追うものの足がうまく動かない、
だって、こんなことある....？
仕方がないじゃん、誰でもミスはあるって。表満点だったの凄くない？
っていう私と、
あれだけみんなに助けてもらっといて最後の最後にこんな凡ミスするなんてどうかしてるんじゃない？
っていう私が心で喧嘩する。
授業始まっちゃう、って早く教室入らなきゃ、って思うものの心はどうしようもなくなっちゃってどんどん視界が滲んでいく。
気がついた時にはその場から走り去っていた。
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ミナ(プロフ) - yuuuuuukaさん» コメントありがとうございます^ ^完結までまだまだありますので変わらず応援していただければ幸いです(^^)v (2020年8月24日 0時) (
レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - じゅりのぺんぎんさん» ありがとうございます！高校2年生編ではまたまた一悶着ふた悶着あると思うのでお楽しみにしていてください〜！ (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 宏凪さん» お返事遅くなって申し訳ないです..！更新ペース遅いですがこれからもご愛読いただければ何よりです(*´-`) (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ここあさん» お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます〜！これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
yuuuuuuka(プロフ) - ミナ様の作品どれも大好きです。更新楽しみにしています。これからどういう展開で完結していくのかワクワクしてます！更新頑張って下さい！ (2020年8月23日 22時) (レス) id: 8fc0637993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2020年7月29日 0時
