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ある日のこと。
授業で配られた古文のプリントが足りないことに気づいた私は先生がいるという噂の準備室に向かった。
ｺﾝｺﾝ
「はーい」
『失礼します』
ｷｰ...
私たちの教室がある校舎とは離れた場所にあるこの準備室。
うちの学校は新しい割になんだかここだけ妙に立て付けが悪いようで、扉を開くときに醜い音が鳴った。
「あれ、卯月。どうしかした？」
準備室に足を踏み入れると、宿題のプリントをチェックしているのだろう。
一旦手を止めた先生がこちらに視線を移した。
あ...作業するときは眼鏡なんだ...
新しい発見..じゃなくって。
『昨日の授業プリント足りなくて、貰いに来ました』
「あ、マジ？ごめんごめん。」
「えっと確か.....これか。
...はい」
ちょうど手元にあったのかすぐに手渡されたプリント。
これで用事は終わり。
なんだけど...
『先生、古文係ってなにするんですか？』
そう、今回だって私が気づいたから私が取りに来たのであって古文係だからって言って私がとりに来させられたわけじゃない。
つまり、全く古文係の仕事はない。
まぁ世界史係も別になにもないって櫻子が言ってたけど。
「古文係？あぁ、そんなもんもあったな」
「特にないけど..
それに英語みたいに授業終わりに毎回ノート回収するの手伝うとかやでしょ？笑」
まぁそれはそうなんだけど...
「何、なんか手伝いしたいの？」
『いや...まぁ、はい..』
せっかく先生に近づくチャンスなのに、なんて思い浮かぶのは不純な理由ばかり。
「んっとに、卯月はもの好きだな？笑
俺の授業めちゃくちゃ真面目に聞いてくれてるし」
「かと思えば、他の授業は寝てるんでしょ？」
『え！？なんで知って....！』
先生が言う通り、私は古文の授業だけは真面目に聞いて後はぐーすか寝てるタイプ。
逆に古文の時間なんてみんな寝てるようなものだからなんだかそれが心地よい。
眠くないかって言われたら普通に眠いけど、先生と会えるのは古文の時しかないし。
ってそんなことより、まさか他の授業寝てることがバレてたなんて..！
「高地から卯月ずっと寝てるって話聞いてるからね、俺の授業は真面目に聞いてくれてるから人違いじゃない？って話してたんだけど。」
『はぁ..』
「けどたまたま授業ない時に、教室通ったらお前爆睡してるんだもん笑」
『ええっ、』
そんなとこまで見られていたとは、、、
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ミナ(プロフ) - yuuuuuukaさん» コメントありがとうございます^ ^完結までまだまだありますので変わらず応援していただければ幸いです(^^)v (2020年8月24日 0時) (
レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - じゅりのぺんぎんさん» ありがとうございます！高校2年生編ではまたまた一悶着ふた悶着あると思うのでお楽しみにしていてください〜！ (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 宏凪さん» お返事遅くなって申し訳ないです..！更新ペース遅いですがこれからもご愛読いただければ何よりです(*´-`) (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ここあさん» お返事遅くなって申し訳ないです！ありがとうございます〜！これからもよろしくお願いします^ ^ (2020年8月24日 0時) (レス) id: 265878ec51 (このIDを非表示/違反報告)
yuuuuuuka(プロフ) - ミナ様の作品どれも大好きです。更新楽しみにしています。これからどういう展開で完結していくのかワクワクしてます！更新頑張って下さい！ (2020年8月23日 22時) (レス) id: 8fc0637993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナ
| 作成日時：2020年7月29日 0時
