【クリムゾンクラン】裏稼業クランのプリンセス。

14話 ページ15

sideA

レオン｢昨日の夜さー？｣

ん？

シャオ｢…｣

レオン｢何したかあやふやなんだけど、なんで十暁はそんなにオープンなの？｣

朝食作ってるんだけど、後ろにピタリとくっついているね。

A『シャオ、動きづらい。』

シャオ｢お前、己のAにキスした！｣

覚えてるんだ。

レオン｢えー？｣

コイツは覚えないみたい。

A『はいはい。ご飯だよ。』

レオン｢ルカは？｣

A『シャワーだよ。ほら。』

レオン｢美味しそー。｣

棒読みの感想は要らん。

A『シャオは拗ねてるし…』

シャオ｢拗ねてない！｣

拗ねてるでしょ…

レオン｢あーんして？｣

A『やらないよ？』

なんで私がそんな事をしなきゃいけない。

レオン｢昨日いい子いい子してくれたのに〜！｣

覚えてたわ…

シャオ｢…！己だけいい子しろ！｣

A『寝る前にしたでしょ〜？』

シャオ｢今！｣

今？

A『よしよし。シャオはいい子だもんね〜。』

レオン｢見せつけられた…｣

そうだね。

そして、まだ不満そうだね。

ルカ｢上がった。｣

A『ちゃんとドライヤーしてよ。』

ルカ｢ああ。｣

これでシャオも落ち着くかな…

A『さ、ご飯〜。』

シャオ｢…｣

A『シャオ、ご飯要らないの？』

私に登ってきた…

シャオ｢食べる。｣

A『降りて？』

思いっきり首を吸われた。

レオン｢わーお、朝から大胆だね。｣

シャオはなんか満足気だし…

シャオ｢己の。｣

とびっきりの笑顔がなんとも可愛い…けど。

A『あぁ〜もう…絆創膏したらあからさまだよね…』

ルカ｢戻った。A、虫にでも刺されたのか？｣

あ、そっか。言わなきゃバレないか。

A『んー、多分。』

シャオ｢…｣

A『食欲ないの〜？』

シャオ｢…｣

多分むしゃくしゃしてるんだよね…

昨日の夜の事をずっと。

A『シャオ〜。』

シャオ｢…｣

A『シャオ〜？』

ずっと無視。

A『十暁。』

シャオ｢やだ…！Aは十暁禁止！｣

わーお。反応はあった。

A『どうして？』

シャオ｢やだ。｣

理由を聞いているんだが。

レオン｢じゃあオレの事はレオって呼んで♡｣

嫌だよ。

レオン｢可愛くね。｣

注文多いな…

A『レ〜オ？』

レオン｢及第点かな。｣

イイじゃん。合格ってことじゃん。

シャオ｢…殺る。｣

レオン｢おっと、穏やかじゃないね。｣

原因はアンタだよ。

多分、元凶は私とレオン。

どうしようかな…

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