好きだから (ページ3)

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先「じゃあ、気をつけて帰るように。」

帰りのSHRが終わるとみんな椅子から立ち上がり、

今日から始まった文化祭準備を放課後も使って再開し始めた。

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夏「じゃあ、A。頑張ってね!!」

「え？何を？」

夏「分かってるくせに～笑」

玲「A、行くぞ」

夏「じゃあ、バイバイっ！」

「え、どういうこと！？」

玲「おい、置いてくぞ」

「あ、待って!!」

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ｶﾞﾁｬｯ

玲於がダンス部の練習ルームのドアを開ける。

うちの高校は文化祭二週間前から部活停止で、自主練は自由参加。

ダンス部は文化祭のあとの後夜祭でステージがあるから、一週間前まではグループLINEで送られてきた動画で振りを覚えるらしい。

一週間前から３日前までは部分合わせで、３日前から全体を通し練習というなかなかのスケジュールらしい。

玲「じゃあ、着替えてくる」

「いってらっしゃーい」

玲於は練習ルームの奥の部室に着替えに行ってしまった。

私はいつもの場所に座る。玲於が正面から見られるのは恥ずかしいとか、後ろからだと鏡にうつるからって結果横からになったドアの脇。

玲於は毎日2、3時間練習してて、玲於に夜遅くなるから帰ってもいいって言われたけど、私がやだって言ったの笑

私は玲於のダンスしてる姿が大好きだからずっと見てられちゃう。一日過ごしてあった嫌なことも忘れちゃうくらい。

玲「着替えてきた」

「あ、おかえり？笑足、どうしたの？」

玲「あー、なんか痛いから？筋肉痛じゃん？」

「ダンスのし過ぎ病ですね～」

玲「どこの医者だよ。そんな病聞いたことねぇし。」

「新種の病を発見したんですぅ」

玲「やば笑」

そう言って、笑いながら、CDプレイヤーで音楽をかけに行く玲於を見て、なんか嬉しくなった。

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