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ココくんがなんで私に優しくしてくれるのか、その理由は私も知ってた。
それは、ずっと何年も片思いしてる相手に私を重ねてるから。
……正確には、片思いしていた、相手。過去形。
その人は、もういない。
もう随分昔に亡くなったらしい。
10年は前だと思う。
初めて私がココくんに会った時、言われた。
______"赤音さんに似てる"って。
その時は何の話だか分からなかったけど、後々話してくれたんだ。
既にココくんのこと大好きだったから、正直ショックではあったけど、今となっては随分吹っ切れた。
それに、聞いた話から予測する赤音さんの性格は、恐らく私とは全く違うタイプ。だから中身までは重ならないだろう。
私は私のままでいいやって、今は思う。
______でも本当に、ごくたまに。
私を赤音さんと見間違えたのかって言うほど、切ない目をするココくんだけは、やっぱり嫌だった。
私はAだよって。
私自身を見てよって。
ちょっとだけ辛かったりしなくもない。
だから、無性に寂しくなったり、赤音さんばかり追いかけるココくんに腹が立ったりしたときは、遠慮なくひっつき虫になって困らせよう。
『ココくん！！』
「……げ、また来た」
『嬉しい？』
「は、全然。寧ろ迷惑だよ。仕事中だわ」
『知ってるー』
辛辣なこと言われたって平気。
ココくんに会えるなら余裕のよっちゃん。
デスクワーク中のココくんに後ろから抱きついて、サラサラな金髪ロングヘアを勝手に触りまくる。
なんの香水だか知らないけどとってもいい香りがして、余計に興奮した。
『ねぇ、チューしていい？』
「バカ。お前話聞いてた？」
『仕事中だから迷惑なんでしょ。とはいえ私、欲求不満なうだからチューできなきゃ襲う』
そう言ってココくんの服の裾に手をかけたが間発入れずに払われる。いってー……。
こういうところが容赦ないんだよなぁ。
「ったく、俺のどこがそんなにいいんだ……」
呆れ顔のココくんは、観念したように私を膝の上に向かい合わせで座らせ、そのまま私の唇にキスを落とす。
大好きな人の唇からは、少しだけブラックコーヒーの味がした。
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蜜柑(プロフ) - 夢見心音さん» 夢見心音さん、コメントありがとうございます✨もっと素敵なココくん・春千夜を書けるよう頑張ります✨ (2022年2月23日 10時) (
レス) id: 6c0400a92a (このIDを非表示/違反報告)
夢見心音(プロフ) - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ好きです (2022年2月23日 2時) (レス) @page34 id: 6c0a89f163 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 決して器用ではないけれど不器用で一途な一くんが大好きです💛💛💛 (2021年11月5日 16時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ちえさん» ちえさんまたコメントありがとうございます！決して器用じゃないけど心配性で一途で神経質なココくんが好きです✨ (2021年11月2日 23時) (レス) id: 6c0400a92a (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - そんなココちゃんの不器用部分も含めて全部大好き君のことが好きなんだ (2021年11月2日 18時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年9月17日 18時
