上善水の如し3［ONE PIECE］ (ページ8)

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第86話ページ8

「よし。わしが先に行ってくる。お前たちはここで待っとれ！！」

「はーい」

まずはじいちゃんが、麦わらの一味がいると思われる家の敷地にズカズカと入っていき………

ドゴッ

………？

「うおおおおお壁壊しやがったー！？！？！？」

何してんの！？！？

普通に入れよ玄関から！！

ほらね！！海兵のこういうとこ！！！

破壊行為！！！反対っっっ！！！！

直すの海衛府(私たち)なんだぞ！！！？？？

なんか家の中からギャアギャアと喚き声が聞こえてくる。

その中には聞き覚えのある声も…………

麦わらの一味は情報の通り、あそこにいるらしい。

すると後方からも、人が騒ぐ音が聞こえてきた。

それは段々とこちらに近づいてくる。

「……何？何のお祭り？」

「いえ、賞金首の“海賊狩りのゾロ”ですね」

何してんだあいつは………

まぁ海賊だから何してもおかしくはないけどさ。

すると、じいちゃんが家の中から出てきて、コビー君とヘルメッポ君に向かって言った。

「ルフィの仲間か………威勢がいいのぅ。……どれお前ら、止めてみぃ……！！」

「「はいっ！！」」

海兵らしい、明瞭な返事と共に2人は動き出した。

コビー君はルフィに、ヘルメッポ君はゾロに向かって行く。

先にヘルメッポの刃がゾロへ振り下ろされた。

……が、ゾロは当然のようにそれを防ぐ。

……なんか、クザンとやったときより動きが良くなってる気がする。

「ククリ刀か。珍しいもん持ってんな」

「おい！！ゾロ待て！！暴れるコトねぇんだ！！」

ゾロとヘルメッポの戦いを止めるためか、ルフィが家から出てきた。

コビー君はそこを狙って蹴りを入れる。

………が、ヘルメッポ君もコビー君も同時に、首を押さえられた。

「ぶわっはっはっはっ！！！全く敵わんな！！！」

ま、当初の腕試しは達成されたのでいいんじゃないだろうか。

「参りました！！ルフィさん、ゾロさん、お久しぶりです。僕がわかりますか？」

「？誰だ？」

誰だって……お前ら知り合いじゃねーのかよ。

……と思ったら、コビー君とヘルメッポ君は会ったときと見違えるほど成長していたために、分からなかっただけのようだった。

せっかくの再会に水を差すのもどうかと考え、私はそれを離れて見ていた。