上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ30)

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第27話ページ30

「いや～まいった……寝てた」

「「寝てたァ！？」」

「何平然と食い始めとんじゃいバカ兄貴！」

「「あ、兄貴ぃぃぃ～～～～！？！？」」

「うおおお！？A！？どうしてここに！」

「私は仕事！つーか気づくのおっそ！！」

これだけ店内をざわつかせておきながら、エースは平然と食事を食べ始めた。

本人は自分のせいで周りが大騒ぎしていることに気づいていない。

「一体こりゃ何の騒ぎだ？」

「「おめぇの心配して騒いでたんだよ！！」」

「この店はコント集団を雇ってんのかい？」

「いや、そうじゃねぇが……」

「……zzz」

「「うぉい！！」」

ダメだこの兄貴、早くなんとかしないと。

取り敢えず店主に謝っとこう。

「すいません、うちの兄がご迷惑おかけしまして……」

「いやまぁ、無事ならよかった……」

店の人がいい人でよかった。

でもその人の良さでいつか大きな損をすると思う(フラグ)。

「ところで、エースはなんでここにいるの？白ひげがここにいるなんて話、聞かなかったんだけど」

「ちょっと野暮用でな。立ち寄ったんだ。進路的に、もうそろそろルフィが来るはずだろ？一目会っておこうと思ってな」

「……へぇ、ルフィが……」

なぜルフィの進路を把握してるのかは敢えて聞かないでおく。

「じゃあ、ここに何日か滞在する予定なんだね」

「まあな」

またルフィに会えるのは嬉しい。

この間は時間がなくてすぐに別れてしまったから。

「Aはルフィ見なかったか？」

「見てるわけないじゃん。まだここに着いたばっかりだよ？まぁ、ローグタウンでは一度会ったけどね」

「うーん、先を越されたか……。まあいい。おやっさん、こんな奴がこの街に来なかったか？麦わら帽子を被った……」

エースがルフィの手配書を見せながら話を聞き出そうとすると、背後から声がかかった。

これはデジャヴ。

「よくもぬけぬけと大衆の面前で飯が食べれるもんだな………。白ひげ海賊団の二番隊隊長がこの国に何の用だ。ポートガス・D・エース」

スモーカー大佐、再び登場である……。