上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ4)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:75,663 hit

第3話ページ4

「…この先にある島に行く予定だろう？入島許可が降りなければ先を進ませることはできない。申請書に同意しろ。」

読者諸君には端的に説明しよーう！

人の住む島に入るには入島許可というのが必要になる。

まあ、お手軽入国検査的な感じ。

海衛府は島付近に来た商船やら漁船やら海賊船を、島に害を与えるかどうかのチェックをするのが日常的なお仕事なのだ。

そのチェックというのは入島申請書に同意するかしないか、ただそれだけ。

申請書の内容としては、島の規律を守るかとか、人を殺さないとか、盗みをしないとか、本当に基本的なことのみが書かれている。

これに同意しない船乗りは海衛府により武力で追い返される。

ひどいと船ごと丸々沈められたり、海軍が援護に来たりとかもあるけどそれは割愛。

そういう訳で私はこの白ひげ海賊団にも同じように申請書への同意を求めているのであった！

…本来ならもっとお互いに船を近づけて乗り込むんだけど、今回は私が単騎で空から颯爽とやって来たもんだから、みんな警戒してるんだな☆

「なんだ、申請かよぃ。もちろん同意するよぃ」

「驚かせんなよ！普通に来い！」

「お前、なんで一人で来たんだ？ここが誰の船か分かってんのか？」

「失礼な。ちゃんと分かってるとも。白ひげ海賊団、船長はエドワード・ニューゲートだろ！！」

四皇知らない海衛府とか海軍って、逆になんでなったんだよって感じだわ。

そう思っていると、船内に繋がるドアが開いた。

「グラララララ！海衛府は小娘1人に仕事をさせるのか！」

「わ、私は立派な官士だ！小娘言うな！白ひげ！」

やっぱりでかい。

顔を見上げるだけで首が疲れる。

巨人族を見てても思うけど、どうやってこの巨体を動かしているんだろうか。

その体動かすエネルギーで私の一日の運動量と同じくらいあるんじゃないかと思える。

…さすがにないか。

「というか、一人で来たのには理由があっt」

「Aー！？！？」

「まだ私が話してるだろ、……！？」

声の主は白ひげの後ろからひょっこりと顔を出し、こちらを覗き見ている。

手には何故かたくさんの手配書。

そのちょっぴり滑稽な姿に私は唖然とした。

「…何してんの？エース」