ある意味奇跡3

可愛くないお願い ページ4

はぁ〜〜

とりあえずヤミ様にはお願いしといたけど



もうお家帰りたくない



家出したい




……………やろうかな？


「何しょぼくれた顔してるのよ」


「ネブラ様、私は寂しくて死にそうなんです」
「メレオレオナに殺されない貴方が死ねるわけないじゃない」


ネブラ様私をなんだと思ってるんだ？


「一緒に修行したかったのに」

「ふーん」

「まだ15歳なのに」

「ああそう」



「お嫁に行くのはまだ早い！！」

「早いのは貴方の頭の中よ」

だってだって〜〜


「ノエル様可愛いし世間知らずだし可愛いし可愛いし
変な男に騙されないか心配で心配で」

「ノエルの世間知らずは貴方の過保護のせいじゃない」

「ヤミ様にお願いしたものの何事も経験とか言いそうだし」

「そもそも頼る人間を選択ミスしてるわ」

「ノゼル様は何もしてくれないし」

「そんなに暇じゃないわ」



「ネブラ様くらいひねくれてくれれば！！」

「喧嘩売ってるの？」


だってそうじゃない

来る男来る男いたぶって追い返すじゃないの

「なんで教えてあげなかったんですか？」

「知らないわよ！！」

あーー心配！！


「ノエル様が黒の暴牛って。狼の中に毛並みのいい仔猫ちゃんを投げ込むようなもんじゃないですか」

「否定しないわ」








「まぁヤミ様にはお願いしといたけど





泣かしたらお前泣かすぞって」


「初めて野蛮な異邦人を心から同情したわよ
何言ってるの、貴方」



当然のことですよ

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