ある意味奇跡 (ページ43)

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理想と現実ページ43

「ノゼル様はどんな女性がお好きなんですか？」

この間エミルに関して文句言われたから聞いてみよう

「………なんだいきなり。」
すごい訝しむようにこっちをみる

「いや、私の野望のために選定しましたけど他がいいなら考え直そうかなと」

眉間に思いっきり皺寄ってたけど少し戻った

考えている

まだ？

ていうか考えてなかったの？

理想にあった人探すための時間よこせって感じじゃなかったの？

ノープランだったの？

「………母上のように聡明で強くシルヴァ家の繁栄に貢献する人間だ」

確かお母様って魔法騎士団長だったよね？

そのレベルだと

「あっ………メレオレオナ様？」

このレベルの戦闘力が必要か？

「………それはない。
穏やかで気品のある方がいい」

頭が良くて強力魔法が使えてかつおしとやかで気品があるって………

「………そんなのいる訳ないじゃないですか
理想は理想ですよ」

いたとしてもとっくに結婚してるよ
売り切れだよ

「完璧な人間なんていません。
ノゼル様はアシエ様を母親として見ていたからそう思うんですよ」

「………」

マザコンもここまで行けば病気だわ

「母親を見るのと異性を見るのは違いますよ」

はぁ、もぅエミルでいいや

単に理想が高すぎただけじゃない

気を使って損したわ

「………なんかノゼル様の言いようまるで童て……
きゃーーーいきなり全力攻撃はやめて下さい！！」

防げるくらいの手加減はしてほしい！！

「貴様は何故いちいち私を怒らすんだ」

今まで見たことない顔で怒られた

マジだった