ある意味奇跡 (ページ5)

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第一印象はページ5

周りの空気が凍る

あのメレオレオナ様ですら目を開いて振り返っている

でもね、言っていいと言ったのはそっちよ

遠慮なんて知るもんか

「間違っているとは申し上げません

ですが人を慈しむ情もなければ徳もない

まるでご自身の考えが全て正しいと言わんばかり

王に必要なご自身を見つめる目さえない

人を言う前にご自身を見返したらいかがですか？」

そういうと正気に戻ったのか

見る見るうちに顔が赤くなっていく

でも言葉は出ないようね

「黙れ！出来損ないの家庭教師風情がノゼル様に何を言うか！」

そう言って魔法を仕掛ける男を

即座に魔法でふっとばす

「私の主人はノエル様

自身の主人を侮辱したものに下げる頭も

捧げる敬意もございませんわ」

これは本音よ

何よりね

「有能が無能を退けるですか

正しいと思います

ですが勘違いなさらずよう

あなたがそれだけの取り巻きを引き連れ

周りが頭を下げるのは

ただたまたま

あなたが王族として生まれてきたからよ」

与えられることが当たり前で

必要最低限の努力すらしない

何かあれば身分を振りかざすだけ

その日の餌を求める家畜と何が違うのよ

王族や貴族の男は

これだから面倒くさい