アンバランス ページ30
侮っていた
あんなこと言われるとは
ノゼル様は思ったより鋭い
誤算だった
もっと人に興味がなくて
単純に人の思い通りにならないと拒絶するかと思った
だから必ず思い通りになると
目先誤魔化せば大丈夫だと
人を利用すると批判するのに自分は思い通りにするか
耳が痛いわ
「ねぇ、A。
この間ノゼル兄様はほかの娘と会ったと聞いたけど」
おぉ、さすがネブラ様
耳がいいな
「そのようですね」
憂鬱。
また面倒なこと言われそう
「………随分と冷静ね」
「えっ？？」
「普通自分の婚約者が他の女と会ったなんて聞いたらこんな反応しないわ
それにノゼル兄様はわざわざ他の女にあったりもしないわ
どういうことなの？」
訝しげにこちらを見る
どうもこうも私が仕組んだことだし
そもそもそういう契約だし
でもそれをこの人に言うわけにはいかない
「私はあくまで候補の1人ですよ
決まったわけではありません
それに私がノゼル様の行動に口を出せるわけないじゃなりませんか」
「………ノゼル兄様に向かって酷い暴言吐いた人間のセリフじゃないんだけど」
ふふっ懐かしい
だいぶ前のことのよう
「まぁいいわ。私もノゼル兄様のことに口を挟めないしね」
もとの魔法力学の話に戻っていく
なんか調子狂う
ネブラ様は絶対嘲笑うと思ってたのに
流石に不自然だった？
大丈夫よ
私はいつだって思い通りに周りを動かしてうまくやってきたわ
今回だって上手くいく
そうでないと私は息するのも大変なんだもの
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すみれ(プロフ) - 面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2019年1月23日 1時) (
レス) id: bd293df268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2019年1月3日 23時
