ある意味奇跡 (ページ23)

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そう、全ては思い通りページ23

さぁ、ゲームを始めましょうか

王族のティーパーティー

はぁ～めんどくさい

本当は王族しか来れないけれど

私がエミルを招いたからか王権派までやってきた

最初は最近の国の様子だとか当たり障りのないことを話す

「それにしてもA様は優秀過ぎるので
家庭教師にはもったいないですな」

「そうそう、政も非常にお詳しい」

「それにしても平界や恵外界にも足を運ぶとは

いささか品がないのでは？」

王権派はよっぽど私が気に入らないと見える

まぁ当たり前か

たまにボロクソに言って論破するもんね

こんな小娘にされんなよっていつも思う

「私には興味のないことですわ

何より国のことを知りたいのなら直接目でみるしかありませんもの」

城の中にいても何も見えないわ

「さすが、風変わりな方だ

エミル様の方がよっぽど王妃に近いな」

見え透いたことを言う

みんながノゼル様の方に目をやる

「………たしかにそうかもしれないな」

そんなノゼル様の言葉にフエゴレオン様から叱責がいく

(優しいな。でも全く傷ついてないからいいんですよ)

とりあえずここまででいいわ

よかった

ちゃんと言ってくれたわ

この男は人の言葉には惑わされない

でも自分で言った言葉には深く頭に残る

勝ち誇るエミルの顔

あざ笑う連中らの顔

あぁ、なんて浅はかなの

本音は隠すものよ

自然と笑みがこぼれる

エミル、わからないでしょう？

私がわざとこうしてるなんて

ノゼル様、思いもよらないでしょう？

私があえてこうしているなんて

いいのよ、それで。

せいぜい私の掌の上で踊ってちょうだい

例え踊りすぎて足を痛めようともね

所詮、貴方達のような王族貴族は狭い檻の中で

綺麗に鳴くことしかできやしないんだから

少しくらい楽しませてちょうだい