吸血鬼のような君と私4 ページ4
一週間後の今日、私はまた彼の家へと向かう。
途中、花屋によって綺麗な花を数本買ってきた。
彼の家に着き、インターホンを押すと彼が出迎えてくれた。
A『嗚呼、太宰、来たか。上がって。」
そう言われてリビングまで来た時、私は買って来た花を彼に渡した。
太宰「A〜、これ、来る途中で買って来たんだ!君にプレゼントしようと思って!」
A『嗚呼、有難うな、治。ここの机にでも飾っておくか」
そう言って彼は花瓶に花を生けたあと、私の頭を優しく撫でてくれた。
A『明日はどっちも非番だったよな、良かったら泊まっていくか?』
太宰「いいのかい?じゃあそうするよ!有難う」
そんな他愛もない会話を暫く続けた後、いつものように彼に押し倒されてシャツのボタンと首元の包帯を取られる。
太宰「君は……片手で外すのが随分と上手いね…」
A『そうか?上手くはないと思うが…悪い、吸うぞ』
太宰「……嗚呼……〜〜ッッ!///」
こんな歪な関係でも、私達はちゃんと愛し合っている。
だからこそ私は今日もまた彼に血を捧げる。
オレンジ色の百合が、花瓶の中でしゃらんと揺れた。
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作者名:美鈴永歌/狐輪廻 x他1人 | 作成日時:2018年6月24日 1時