45 ut side ページ45
Aが消えてから何やかんやあって一週間。必ずあいつが帰ってくると分かってからは俺等は特に心配する事は無かった。
そんな中俺は絶賛焦りまくって廊下を爆走中!集合時間まで後数分と言う状況で服装が乱れようがメイドに変な目で見られようが構わず食堂に向かう。
曲がり角を曲がろうとするとぬっと現れる見覚えのある大きな刃の様なもの。慌ててブレーキをかけ止まると予想通りくられ先生が居た。
krr「やぁ鬱君。どうしたんだい?まるで集合時間に間に合わなかったら怒られる、みたいな顔をして」
ut「いや先生、それ実際に今起きてるんで。でもどうしてこんな朝早くに?」
このまま普通に走り直したとしてもどうせ間に合わんから怒られる、でもくられ先生に足止めさせられたと言えばええと思い聞いてみる。
すると先生は心なしか喜んでいる様に見えて「先生?」と尋ねてみると曲がり角を戻って台車を押す音を立てて再び現れた。
krr「じゃじゃーんタイムマシン(改造済み)!これでA君を戻せるよ」
ut「え、マジすか⁉うわぁ。本当に一週間で出来たんすね」
krr「いや、まぁ自分でも多少驚いてるんだけどね。ともかく、さっそくA君の部屋にでもみんなを集めてこれを使って見よう」
くられ先生に言われた通り食堂に行ってあいつ等を呼ぶ。勿論オカンに怒られそうになったけどタイムマシンと口にすると黙った。
シッマ達はすぐ食堂を出て先生の所に走って行く。なんやあいつ等子供みたいやなと思っていると食堂に残っている組の中のトントンが珍しく顔を歪ませるとグルッペンに何かを耳打ちしていてグルッペンもペ神に何かを言っていた。
一週間持ち主がおらんこうなとった部屋はメイドのお陰か一切変化無く、森から聞こえる鳥の声はAが戻ってくる事を祝福してくれる様に聞こえた。
krr「じゃあスイッチオン」
やけどそれは俺の気のせいやった。
太陽に負けん程眩しい光が辺りを照らしたかと思うと数秒後には光は止み、目を開けると重傷を負っとるAが居た。
足からの出血は止まっとらんで、右腕は脱臼しとるのか形が異様に変化しとる。そして開いているものの魂が抜けた様に一切光を映さない紫の瞳。
それを見て言葉が出ないシッマ達、いや俺も。でもそんな中、動揺する事無くグルッペンが駆け寄った。
gr「おい、A!しっかりしろ‼おい!」
そして現れるストレッチャー。すぐにAは運ばれたけど状況が分からん俺等はただそこに立ち尽くした。
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月歩 - ラーシュさん» ありがとうございます!あのシーンは特にお気に入りでしたのでそう言って貰えると作者冥利につきます! (2020年3月31日 11時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
ラーシュ - 完結おめでとうございます！夢主君がemさんやrbrに止められているのに振りきって仲間を助けにいって重症を負うところで凄いハラハラさせられてしまいました！凄く面白い作品でした！！ (2020年3月31日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 白狐さんさん» ありがとうございます!個人的にはもう少し書き込みたかったのですが、楽しんで貰えて嬉しいです! (2020年3月31日 8時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、最っ高でした。5年前にトリップするっていう発想も勿論ですが、内容がギッシリ詰まってて読み応えのある楽しい作品でした！！ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - ふゆさん» ありがとうございます!主人公のキャラはかなり手探り状態でしたけどそう言って貰えて嬉しいです! (2020年3月24日 14時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年3月12日 0時
