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em「敵発見!恐らく急襲部隊の取り残しだと思われます‼」
それを聞くと、エミさんの大声に気付いたのか別の部屋に行っていたトントンや鬱先生も集まってきた。
エミさんが言うには敵はおよそ8人。武器は短機関銃が三挺アサルトライフルが五挺、今は一応スモークグレネードで錯乱させてるらしいけど見つかるのも時間の問題だと言った。
不味い!武器は一応こっちもあるけど人数差が開きすぎてる…トントン、オスマン、エミさん、場合によっては鬱先生も動くって言ったけど大丈夫なのかな…
突然の出来事に頭の中でパニックになって、周りが見えなくなって居ると両肩に誰かの手が置かれて我に帰って振り返る。
そこにはトントンとオスマンが居て、彼等は一切焦って居る表情なんて見せないで揺らぎない瞳で僕を見ると顔を上げて言った。
tn「まったく、なんで取り残しが湧くんですかねぇ。おい大先生、用意しとけ観測手はいるか?」
ut「任せといて下さいよ兄貴、有象無象の区別無く、僕の弾頭は許しはせぇへんから」
rbr「おー、あの大先生でもまともな事言えるんやな」
ut「いやこれは訓練場で出会った女が言っとった言葉やわ」
em「はぁこんな時でも、相変わらずですね…頼みますからガバってフレンドリーファイアーとかやめて下さいよ?」
緊張感のない彼等の会話を見て唖然とするのと同時に笑いが込み上げて来た。
『あはは、本当みんな緊張感なさ過ぎでしょ。大先生も決め台詞の由来がそれって。ふぅ…でもそうだね、パニックになってても何も変わらないね』
笑い過ぎて出てきた涙を拭って、一度目を閉じて森の地図を見る。
エミさんが言う敵がいた場所は少し離れていて何よりグルッペン達が作ったと言ってた罠を上手く使えば僅かだけど勝率は上がる。
『じゃあ、オスマンと僕が西の方に行って…』
os「んじゃ、動きますか。俺は西の方に行くから、トントン達は東の方な」
被せるように言ったオスマンの言葉に驚いて『え、ちょっと』と口の中で言葉を転がす。
tn「了解、じゃそっちも気ぃつけてな」
『待って!だから僕も!…』
ut「ちょ、トントン、最後の一服ぐらいさせてや。分かった、分かったから置いてかんといて!」
そう言うと3人は各々の場所に移動していった。その事が信じられなくて移動して行く彼等に手を伸ばすようにして固まる。
その間にも無線の叫び声などの騒音や急襲部隊からの連絡は絶えず垂れ流れ残っているエミさんやロボロがこっちを向いている。
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月歩 - ラーシュさん» ありがとうございます!あのシーンは特にお気に入りでしたのでそう言って貰えると作者冥利につきます! (2020年3月31日 11時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
ラーシュ - 完結おめでとうございます！夢主君がemさんやrbrに止められているのに振りきって仲間を助けにいって重症を負うところで凄いハラハラさせられてしまいました！凄く面白い作品でした！！ (2020年3月31日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 白狐さんさん» ありがとうございます!個人的にはもう少し書き込みたかったのですが、楽しんで貰えて嬉しいです! (2020年3月31日 8時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、最っ高でした。5年前にトリップするっていう発想も勿論ですが、内容がギッシリ詰まってて読み応えのある楽しい作品でした！！ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - ふゆさん» ありがとうございます!主人公のキャラはかなり手探り状態でしたけどそう言って貰えて嬉しいです! (2020年3月24日 14時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年3月12日 0時
