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あれから3日後にBroooockが米国に渡り、スマイルも1週間後には関西に発った。
イツメンは6人から4人となったが、その仲は良好なままである。いや、保とうと意識的にしているのだろう。
別れの春もとうに過ぎ去り、葉桜の新緑が街頭を彩るようになった頃。
なんの偶然か、きりやんも引っ越すことになった。
「マジかぁ……きりやんまで引っ越すとは……」
「場所はどこなの？ アイツらみたいに遠かったりする？」
「多分、埼玉かな。親の仕事の都合で」
「おぉ、近え」
「そりゃアメリカに比べたらな」
溜め息を利用して、細縁メガネのレンズの塵を払うきりやんの両親の仕事は医者だ。何度も転勤はしても毎回奇跡的に都内だったが、今回は埼玉。それも辺鄙な地域で、いっそのこともう引っ越すか、と両親は決断したらしかった。ふざけんな、東京大宮間までは近いっての。乗り継いで行けよ。
「まあみんなヒーロー目指してんだし、いつか会えるだろ。高校とか」
「確かに。とにかく、あっちでも頑張ってねきりやん」
「おー。てか俺への反応薄くね？」
「だってきりやんだし」
「は？ それどういう意味？」
「きりやんなら、雄英だって行けるだろ？」
「……ったりめーじゃん」
実に、淡白な会話だった。
しかし、それで十分事足りた。なぜならNakamuたちには約束があったからである。
＊
「ごめんなさい、睦月。ちょっといい？」
ノックをして、ドア越しにそう声をかけてきたのはNakamuの母親だった。いつもはハキハキとインタビューに答えるその声は珍しく不安を滲ませていたが、Nakamuはそれに気づかないふりをして元気よく返事をしておいた。
学校の方で呼び出しでもあったのだろうか。自分としては大人しかった睦月少年らしく過ごしていたつもりだったが。心当たりがまるでない。もし、そんなことがあったのならすぐ修正する、
「実は、別のヒーロー事務所に引き抜かれることになって……静岡に引っ越すことになりそうなの」
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銀(プロフ) - 江華。さん» ありがとうございます〜！ 気長にお待ちいただければ嬉しいです〜 (2023年3月9日 22時) (
レス) id: 321732a1a4 (このIDを非表示/違反報告)
江華。(プロフ) - めっちゃ好きです！WTとMHAのクロスオーバーがあまりないのでとても嬉しいです！此れからも頑張ってください！ (2023年3月8日 20時) (レス) id: e323a33df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀 | 作成日時：2022年12月1日 22時
