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春休みの間に、NakamuはBroooockからアメリカへ、スマイルから関西へ引っ越すことを伝えられた。
あまりに急なことだったので、コントローラーを動かす手が止まってしまったのは言うまでもない。前世から今までずぅっと一緒にいたために、これからも当然のように同じ中学に通い、同じ高校で青春を分かち合い、同じ道で笑い合うのだと思っていた。自分はとんだ勘違いをしていたらしい。
未だに元の世界に帰る手段を掴めずにいたNakamuにとって、これはかなりの痛手であった。
1人では不可能なことでも、6人で手を取り合えば。
前世からの哲学を信じていたNakamuは、親友たちの善意を利用することに罪悪感を抱きながらも、必ず時間はかかっても手立てを発見できると、そう見込んでいた。
この状況を危うんだNakamuは次の一手に出る。
それは自分が『ヒーローになる』ことだった。
この世界における『ヒーロー』はNakamuのいた世界でいう警察の役割を担っている。もちろん普通の警察もいるが、彼らはもっぱらヒーローたちのサポートや犯罪捜査といった荒事以外を担当し、最前線にはヒーローが出るというのがNakamuの印象である。
そこにNakamuは目をつけた。
ヒーローになれば、手っ取り早く個性研究の最先端技術を使って、元の世界に帰る方法を合法で生み出せるのでは、と。
それなりに有名なヒーローにもなればスポンサーや、コスチュームのために自分専属技術者もつけられるという。
じゃあ自分が科学者になればいいって？
はじめはNakamuもそう思った。が、よくよく考えてみると、自分には向いてそうで向いてないな……。そんな結論に至った。いろんな意味で『没頭する』ことが得意なNakamuだったが、それはとにかく多岐にわたる。動画、ゲーム、小説、映画エトセトラエトセトラ。確かに没頭できるはできるのだ。ただひとつのことに集中できるかと問われると、その答えはNo。有り余る好奇心旺盛も考えものである。
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銀(プロフ) - 江華。さん» ありがとうございます〜！ 気長にお待ちいただければ嬉しいです〜 (2023年3月9日 22時) (
レス) id: 321732a1a4 (このIDを非表示/違反報告)
江華。(プロフ) - めっちゃ好きです！WTとMHAのクロスオーバーがあまりないのでとても嬉しいです！此れからも頑張ってください！ (2023年3月8日 20時) (レス) id: e323a33df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀 | 作成日時：2022年12月1日 22時
