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「下手に対応すると俺以外に被害が……いやぁでも……」
Nakamuは元来、社交的な性格である。仲良くなれるなら誰とでも仲良くしたい。
けれど、『あの』5人をNakamuは卑下できるかと問われれば、
「できない。そんなことできないよ、おれには」
だって、見た目は違っても大切な友達なんだから。
例え違う世界の『彼ら』だとしても、Nakamuには卑下するなどという残酷な選択は選べない。しかし一度に２つを取ることもできない。二兎追うものはなんとやら、である。
どう振る舞うのが正解なのか。その答えのない問いはNakamuを大いに悩ませる。
それでもこの幼い身体には睡眠が必要だったようで、数分後、規則正しい寝息をたて始めた。
＊
Nakamuがこの世界に来て3回目の春が来た。
すでに始業式は終え、教室に戻り、新たな担任から最上級生としての心構えや中学1年生0学期うんぬんを聞かされている最中である。
Nakamuはそれを最後列で聞くフリをしながら、クラスメートの席を目で追っていく。
用意された席は2席空いていた。
「なかむ、一緒に帰ろ」
程よく焼けた小麦色の肌の少年がNakamuのもとに駆け寄る。
サラサラの黒髪と大海の水面を封じ込めたかのような深縹の瞳がゆらゆら揺れている。彼こそ、言動は同級生と比べて落ち着いていると評判のNakamuの友達のひとり。
「きんとき。早かったんだね、そっちも」
「まあ説明がほとんどだったし。シャケときりやんはまだ？」
「そー、だね。まだ見てない。ったく。早くしろよー！」
今日は始業式というイベントよりも大事な大事な約束があるのだ。
早くしてもらわないと間に合わなくなってしまうかもしれないのに。
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銀(プロフ) - 江華。さん» ありがとうございます〜！ 気長にお待ちいただければ嬉しいです〜 (2023年3月9日 22時) (
レス) id: 321732a1a4 (このIDを非表示/違反報告)
江華。(プロフ) - めっちゃ好きです！WTとMHAのクロスオーバーがあまりないのでとても嬉しいです！此れからも頑張ってください！ (2023年3月8日 20時) (レス) id: e323a33df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀 | 作成日時：2022年12月1日 22時
