�� ページ5
「だってなかむには俺らだけで十分だろ？ 今までそうだったんだから」
マ？ 本気で言ってるシャケさん？
シャークんの目はあまりにもガチだった。目にハイライトがなく、感情がころッと抜け落ちたシャークんの表情はとてもではないが、幼い子どもが出せるような類ではなくて、それはそれは底知れない恐怖を感じるもの。
Nakamuもそれには、
「そ……ソウデシタネ」
と、言わざるを得なかった。
＊
「ヤバいぞこの世界線。めっちゃ不安なんだが」
Nakamuは目が冴えて眠れなかった。その原因はNakamuの周りの環境にある。
Nakamuの母親はそこそこ有名なヒーローであった。個性は……なんだっけ。ヤッベど忘れした。詳しくはよく知らないが珍しい個性のようで現場で重宝されているとのこと。なおこの人『俺』の母親だ、とNakamuが一目で感じたほど中目黒親子はそっくりだった。
必然的にその息子であるNakamuにもスポットライトは当たる。子ども同士なら、なおさらその興味は惹かれるだろう。
しかし個性は母親と同じではない。父親は早くに殉職した。極めつきは虚弱体質。
性格も明るい方ではなかったようで、よくシャークんやBroooockに性格変わったね、と言われる始末。
つまりは周りが勝手に期待して、勝手に失望していったために『中目黒睦月』はひとりだった。
と、Nakamuは考えていた。というか、そうに決まっていると確信すらしていた。
確かに初めはそうだったのだろうが、歩み寄ってくれるクラスメートはたくさんいた。Nakamuが考えていたよりも、人間は優しかったようだ。だったらひとりになるわけないんだよなぁ……。
しかし、現Nakamuの友人5人はNakamuに対してとんでもなく過保護だったのである。主に虚弱体質と元々の性格、周りの環境のせいで。
その過保護の方向性があまりよろしくない。小3にして病みの片鱗が見えた。百合は好きだが薔薇はソフトでもごめんだ。自分が関わっているCPは地雷です。
なんなら挙げた理由より彼らの過保護さが原因で睦月少年は孤立してたんじゃないかとNakamuが考えるほどである。
実際、そうなのだが。
それをNakamuは知る由もない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
銀(プロフ) - 江華。さん» ありがとうございます〜！ 気長にお待ちいただければ嬉しいです〜 (2023年3月9日 22時) (
レス) id: 321732a1a4 (このIDを非表示/違反報告)
江華。(プロフ) - めっちゃ好きです！WTとMHAのクロスオーバーがあまりないのでとても嬉しいです！此れからも頑張ってください！ (2023年3月8日 20時) (レス) id: e323a33df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀 | 作成日時：2022年12月1日 22時
