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強いて言うなら、周囲からなぜかゲームで散々聞いたような爆発音やれ断末魔やれが時折耳に入ってくるところ。それ以外、何も文句はない。どうせどっかの家が窓全開でゲームをしているだけだろう、そうであってくれ。
ふと横を見ると、そこは公園だった。幼稚園生くらいの子供が母親とブランコを漕いで遊んでいる。
そういえば、『中目黒睦月』の両親はどこにいるんだろうか。
「鍵は閉めてきたけど、いつ帰ってくるか分かんないしなって、え」
……ケモミミじゃん。
これ夢か。うん。そうだ夢に違いない。これは明晰夢なんだ。
じゃなかったらケモミミ女子高生とか身長が3ｍ近くある人外っぽいのなんて、住宅街の道路に歩いているはずがない！ ここは渋谷ハロウィンか！
Nakamuは頭を抱えた。疲労が溜まった頭に理解不可能な情報が加わったことで、頭痛が襲ってくる。
「……かえろ」
これが現実だったのなら、すぐにメンバーにラインするなりしているところだ。今、彼らはどうしているんだろう。動画の撮影も会議も俺抜きでしているんだろうか。ちゃんと進行できてるかな。案、出てるかな。
＊
「ちょっと、待ってよ……！！」
Nakamuは再び自身のもちもちな頬を引っ張った。夢なら覚めてほしい。
外に出るとき、洗濯機を入り口から見ただけで水回り空間には入らなかった。が、いざ洗面台に向かい合い、ピカピカの鏡に映された自分の顔は、意識が落ちる前の己の顔ではないではないか！
右側だけ若干長めの前髪のミルクティーベージュの髪とアニメキャラのように大きい水色の目。ついでに加えると、顔立ち自体、前より整っている。
鏡に映るこの
「うっそだろ……そうだ、テレビ！」
テレビなら外に出ずとも簡単にこの容姿が普通なのか、それとも住んでいる地域が他と別なのか確かめられる。
手を洗うのも忘れてリモコンのボタンを押した。
「っは、なんだこれ……」
テレビのニュースで報道されていたのは、怪物と戦う人間だった。
どうやらこの世界はこれが『普通』のようだった。
怪物を倒す人間＿＿＿ヒーローは人々のエールを全身に受けて、笑っていた。
「は、はは。マジか、俺」
本当に、入れ替わってる。この世界の『俺』っぽい人間と。
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銀(プロフ) - 江華。さん» ありがとうございます〜！ 気長にお待ちいただければ嬉しいです〜 (2023年3月9日 22時) (
レス) id: 321732a1a4 (このIDを非表示/違反報告)
江華。(プロフ) - めっちゃ好きです！WTとMHAのクロスオーバーがあまりないのでとても嬉しいです！此れからも頑張ってください！ (2023年3月8日 20時) (レス) id: e323a33df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀 | 作成日時：2022年12月1日 22時
