ドウセイチュウ -Ren.N-

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余裕そうな顔。
見下ろしている上からの目線。





･･･むかつく。



初対面で何者なのかも知らない相手なのに、なぜだかそんな気持ちが湧き起こる。





だけど、むかつくという高圧的な感情とは裏腹にキリキリと痛む胃。









｢･･･どなた、ですか｣





俺の質問に彼はフッと笑うと、目の前の椅子に座り込んだ。

･･･断りとかねえのかよ、








･･･はあ。



なになに？長くなるかんじ？









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｢はじめまして。ナオキさん。

･･･永瀬って言います、｣








永瀬？


どこかで聞いたことある･･･

ああ、Aの、会社の社長の名前･･･。








｢こんなことしたくなかったんですけど･･･、


ナオキさん、〇〇興業のお嬢さんと度々会われてますよね？｣






一枚。


スッと出された写真。
笑いあって道を歩いてる男女。







俺と、お嬢様･･･、




どっちが本物の恋人？








｢盗撮･･･、

俺のことつけてたのか？｣




うんともすんとも答えず、そのままやつは口を開いた。







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