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溜まってた不満が一気に爆発する。
「彼氏もいるし、知らない男なんかと本当は住みたくないけど!
社長命令だし、仕方なく泊めてやってるんじゃない!」
泣きたくもないのに涙がブワッと出てくる。
「最低!出てってよ」
ちょうど全ての洗い物を終えて、見たくもない廉の顔を避けて部屋に閉じこもる。
チラッと見えた廉の顔が今まで見たこともない傷ついた顔でそれが更に私の心に深く傷をつけた。
後悔?少ししてる。
言いすぎたかもしれない。
でも、廉だってあんな言い方しなくていいじゃない、
なんであんな事言うの、ひどいよ、
ああ、瞼が下がってくる・・・・・・
・・・
そのまま寝ちゃってたみたいだ。
ちゃんと布団もかけてなかったから肌寒い。
起きてリビングに行けば、昨日の言い合いのせいだろう、やっぱり廉はいない。
お坊っちゃんだし、どこかに泊まるお金ぐらいはあるとは思うけど。
元々一人暮らしだったんだ。
1人でやけになってバクバクと朝ごはんを食べながら、頭の片隅で浮かび上がる後悔を無理やり消してる。
ていうかそもそもなんで私が廉の世話をしなくちゃいけないのよ?
後悔は怒りに変わるし、変わってしまった気持ちは意地でも膨れ上がる。
だってこれが当たり前の生活だったんだよ?
・・・
「きゃー!永瀬くーん!かっこいい〜!!」
・・・。
「聞いて聞いて!さっき、廉くん見ちゃった〜!」
・・・・・・。
「さっき、永瀬さんにハンカチ拾ってもらっちゃった!!!!」
「A?永瀬廉くんがさあ〜・・・
「ええ〜い、うるさい!!!!!」
・・・・・・あ。
目の前には目を見開いてびっくりしているユキ。
「・・・・・・ごめん、」
くるっと椅子を回転させて冷静になる。
本当どこに行っても、永瀬廉、永瀬廉!!!
ここの会社けっこう大きいけどみんな暇か!!!!
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taka(プロフ) - とても気に入った作品でした。続きも読ませていただきたいので、パスワード教えて下さい。よろしくお願いします。 (2019年4月17日 8時) (レス) id: 4f1a145989 (このIDを非表示/違反報告)
yun - パスワード教えてほしいです。よろしくお願いします。 (2018年12月25日 5時) (レス) id: ce908dd024 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - とっても好きなお話でした。ぜひ続きも読ませていただきたいのでパスワードを教えて下さい。よろしくお願いします。 (2018年8月27日 21時) (レス) id: 4c2d59151f (このIDを非表示/違反報告)
望々美(プロフ) - 続編が気になりました!!パスワード教えてもらってもよろしいでしょうか (2018年7月25日 9時) (レス) id: b1279568fb (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃぶる?(プロフ) - お疲れ様です!この作品が面白すぎてつい見入っちゃいました!笑すごく続編が気になるのでパスワードを教えていただきたいです! (2018年6月16日 23時) (レス) id: 4fc4a002f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きら | 作成日時:2017年1月14日 21時