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星17つ。 ページ17

岩泉side



俺は、スマホの電源を付ける。
ロック画面にはラインの通知が来ていた。
不在着信も何度も来ているようで、それは及川からだと分かった。


及川とのラインを開くと、俺は目を見開いた。
そこに書かれていたのは、一文だけだった。



【Aざ昏睡状態。○×病院にいるからすくに来て!】



は?
何で。昏睡状態?
あんなに元気だったじゃないか。


誤字がたくさんあるところから察するに、相当震える手で送ってきたのかもしれない。
送信された時間は、1時間前。
なんで、電源なんか切っていたのだ。
過去の自分をののしっても仕方ないと、俺はスマホだけ持ってわけがわからないまま家を飛び出した。



少し走っただけなのに、息はすぐに上がっていた。
心臓がけたたましくサイレン音を鳴らしている。
足はふらつき、どうにも前が霞んで見えない。



そんな中で、俺は先ほどまで見ていたテレビの内容が走馬灯のように頭の中でよみがえって来ていた。




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『その意味は、「貴方は私の気持ちを知らないのでしょうね」という意味です。貴方に気持ちを伝えたい。けれどできない。そんな切なさも混じっているこの言葉。ロマンチックですねー。』



アナウンサーの言葉を聞いて、俺は本当にバカだ、と思った。
Aがあんな人がいないところまできて星を見たのは、何か俺に伝えたかったんじゃないか。
そう思った。


今すぐ聞きたいと思った。
俺に何を言いたかったんだ?と。どんな気持ちを抱いていたんだ?と。
けれど、無理だ。Aは今及川が告白している。




ラインで聞こうと思い、俺は画面が真っ黒のスマホを取り出した。

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なまたまご(プロフ) - ありがとうございます!もうちょっとで完結なので、ラストスパート頑張ります! (2018年9月19日 23時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
#まどか(プロフ) - これからの展開が凄い楽しみです...!更新頑張ってください^ ^ (2018年9月19日 19時) (レス) id: 3fa50f0937 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なまたまご | 作成日時:2018年8月9日 20時

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