星12つ。 ページ12
岩泉side
あの日山から帰ってきて、まだあの景色を夢のように感じている。きっともう、あんな素晴らしいものは見れないかもしれない。そんなことを毎日思いながら、俺はスパイクの練習にいそしむ。
俺には、また春高に向けて練習する日々が待っていた。
Aは練習が終わった頃に学校の外で待っていてくれたりして、一緒に帰ることもあった。
そんな日々が、1週間ほど続いた頃だ。
「ねえ岩ちゃん。ちょっと、話したいことあるんだけどさ。」
「何だ、うんこ野郎。」
「ひどい…。じゃなくて！」
及川が妙にいつもと違う雰囲気で話しかけてきた。
それも、休憩しているチームメイトの目を盗むように。
なんだ。なにか、嫌な予感がする。
「俺さ、やっぱ、Aちゃんのこと好きだよ。」
「え…。」
俺は、ずっと、その言葉を聞きたくなかった。
でも、いつか聞かされるんだろうという確信もしていた。
それなのに、なんだ。
実際に聞くと、俺が予想していたよりも心に響いて、動けなかった。
「だからね、告白しようと思う。」
「は、早くねえか？」
「だって、この夏で帰っちゃうんでしょ？」
「そ、そうか…。」
「うん。だからね、岩ちゃん手伝ってくんない？俺が告白するの。」
「…ああ、わかった。」
…今はただ、その言葉しか絞り出せなかった。
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なまたまご(プロフ) - ありがとうございます！もうちょっとで完結なので、ラストスパート頑張ります！ (2018年9月19日 23時) (
レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
#まどか(プロフ) - これからの展開が凄い楽しみです...！更新頑張ってください^ ^ (2018年9月19日 19時) (レス) id: 3fa50f0937 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまたまご | 作成日時：2018年8月9日 20時
